おしゃれに飲む

エリゼ宮のワインセラーに眠っていたボルドーの銘醸ワイン。目減り(液体の減少)も少なく、とてもよいコンディション。そして丸いシールには、エリゼ宮に所属していたこと、いつ、誰によってオークションにかけられたのかが記されています。

エリゼ宮といえば、西川恵氏の著書「エリゼ宮の食卓 その響宴と美食外交」でも知られる、フランス大統領に招待された各国の要人たちのための迎賓館です。そして、客の重要度によって供されるワインや食事の内容が異なるというわけです。1947年から始まったエリゼ宮のワイン・コレクションの一部が、今年5月30日と31日に史上初めてオークションにかけられ、予定額の3倍で終了しました。

 

まず思うのは、貴重なコレクションをオークションにかけることになったいきさつです。これについては既に報道されていますが、オランド大統領による緊縮策のひとつ。オークションによって半端な数を整理するという棚卸しも兼ねてはいるようですが、メインは経費節減。一部の高額なワインを一掃して、よりリーズナブルなワインを補充し、残金は国庫に納めるようです。そして今後は料理も含めて「響宴の見直し」をしていくのだとか。

でもその代わり、その一部が日本に来ることになりました。今回オークションにかけられたのは、ワイン・コレクション12,000本のうちの10%、つまり1,200本で、そのうち(金額ベースで)18%をピーロート・ジャパンが落札に成功したからです。代表取締役のローラン・フェーヴル氏曰く「主にブルゴーニュとボルドーの古いヴィンテージを中心に落札できたのですが、7月12日から販売を開始するとその70%ほどがすぐに売約済みとなり、もう20本ほどしか残っていません」(談/7月17日)。日本のどこかで「響宴」が催されるのですね。

 

ちなみに、一部は銀座のフレンチレストラン「ベージュ・アラン・デュカス東京」が購入したそうですが、年末近くに特別な小さな晩餐会が予定されるそうです。ちょうど今ベージュには、エリゼ宮で仕事をしたことのあるフランス人シェフが勤務ということですから、まさにエリゼ宮の食卓を東京で味わうことができるというわけです。素晴らしい贅ですね。

ピーロート・ジャパンのホームページ

http://www.pieroth.jp

ベージュ・アラン・デュカス東京のホームページ

http://www.beige-tokyo.com/ja/

「エリゼ宮の食卓 その響宴と美食外交」(新潮文庫) 西川恵 著

http://www.amazon.co.jp/本/dp/4101298319

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