ワインと料理

Point: 味わいのトーンを合わせ、後味を爽やかにする

賀茂茄子をくり抜いて、詰めてこんがりと。ミディアムサイズのトマトも一緒にオーブンで焼いてつけあわせに。緑色はバジルのパウダーを彩りとして。

賀茂茄子をくり抜いて、詰めてこんがりと。ミディアムサイズのトマトも一緒にオーブンで焼いてつけあわせに。緑色はバジルのパウダーを彩りとして。

最近、辛口ロゼワインが手に入りやすくなりました。日本の家庭料理には結構合わせやすいので嬉しいですね。そして、これは日本のロゼワイン! ラベルも日本らしくて親近感が湧きます。

色合いもきれいですが、香りも色から想像する通り、イチゴで作ったシロップのようなチャーミングでアロマティックです。それに少しブラックチェリーの果皮のようなニュアンスがあるので、引き締まった印象です。味わいはなめらかな触感で始まり、酸がとてもフレッシュ。このキリッとした酸は、雪国ならではでしょうか。全体に上品なスタイルなので、色々応用がききそうです。

例えば、日常の食卓にでてきそうな唐揚げ、餃子、トマトソースのパスタ、あるいは生ハムなどのおつまみ、具材が色々入ったビーフンでも美味しそうです。鶏肉のハンバーグでもよいでしょうし、茄子の美味しい季節には、賀茂茄子に味噌生姜味に仕込んだ鶏ひき肉を詰めてオーブンで焼くのもいいですね。お好みでチーズをトッピングしても更に相性がよさそうです。ランチタイムなら、トンカツサンドやエビカツサンドなど、気軽に楽しむのもひとつです。

あまり強すぎず軽すぎず、素材で味わいのトーンを合わせれば、少し油分を使った料理の後味をワインの酸が爽やかにしてくれます。そして同時に、料理の油分がワインの酸味を穏やかにしてくれます。

<付記>

この岩の原葡萄園は、「日本のワインの父」と呼ばれるが創立したワイナリーで、日本独自のワイン用ブドウ品種である「マスカット・ベーリーA」の生まれ故郷でもあります。なぜかって、川上善兵衛氏がこの品種の生みの親(交配した人物)ですから。そして、このロゼに感じられるイチゴのような香りが、「マスカット・ベーリーA」の特徴的な香りのひとつです。是非体感してみてください。

深雪花のラベルには、椿の花。豪雪地帯で知られる越後髙田の風景を思い浮かべられそうです。

深雪花のラベルには、椿の花。豪雪地帯で知られる越後髙田の風景を思い浮かべられそうです。

カテゴリー ロゼ
ワイン名 岩の原ワイン 深雪花(みゆきばな)ロゼ
生産者名 岩の原葡萄園
生産年 NV
産地 日本/新潟県
主要ブドウ品種 マスカット・ベーリーA
希望小売価格 2,110円
販売元 岩の原葡萄園
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