「ルイ・ジャド」にみる今秋リリース予定の2011年ブルゴーニュ 〜上品でバランスのよい白、骨格があり丸みもある赤〜
08/08
ブルゴーニュのワインは、日本でも人気が高いので、お気に入りの造り手や村がいくつもある方も多いのではないでしょうか。そしてもうひとつ気になるのはヴィンテージによる個性のちがい。ご存知のようにブドウは果実なので、その年の気候によって出来が左右されます。今年の春、老舗の名門「ルイ・ジャド」の2011年ヴィンテージをいくつかをちょっと早めに試させていただいたので、かいつまんでのお知らせを。2011年は10月頃からリリースされる予定のようです。
「ルイ・ジャド」は、1859年からの歴史があり、ブルゴーニュ地方全域のワインを造っている、由緒ある造り手で、その安定した品質にも定評があります。そして北のシャブリから南のボージョレまでくまなく携わっているので、ブルゴーニュの全体像について聞くことができます。来日して2011年ヴィンテージについて教えてくれた現在輸出部長を務めるオリヴィエ・マスモンデ氏は、過去にミシュランの3ツ星レストランでシェフ・ソムリエをした経験もある人物です。ちなみにそのレストランは「ジョルジュ・ブラン」です。
マスモンデさんの説明を、まとめるとこのようなことになります。
日照量が多く、夏までほとんど雨のないドライな年ながら、適度な雨が降ったので、果実味と酸のバランスのよいブドウが9月4日から収穫された(平年より1週間早い)。
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暑すぎなかったのがポイント!
地区ごとのバラツキが少なかった年。
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白:上品で、ピュア、そして酸もしっかりしている。
赤:しっかりとした骨格で、酸やタンニンのバランスもよいが、丸みもある。
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1989年に似て、若くても美味しく、きれいに熟成するだろうと予測できる。
2010年と比べると、少し酸が控えめ。
最近のブルゴーニュのヴィンテージは、2008年が涼しくてエレガントで酸が高め、2009年が暑くて割合マッチョ、2010年が完璧なバランスで非の打ちどころがない、と来ていますから、2011年は2010年のプチ、といったところでしょうか。親しみやすさがあるバランスよいヴィンテージ、というイメージでした。
ところで、マスモンデ氏曰く「ブルゴーニュは、2012年ヴィンテージがとても収穫量が少ないので、それを見越して2011年もあらかじめ買いが早いと予想されます。ですから、早めに手当てされることをお薦めします」と。確かに2012年は天候不順で相当量が少なかったといいますし、2011年も実は平年より10%ほど少ないとか。まあきっと、レストランさんや小売店さんが確保してくださるでしょうが、絶対買いたい銘柄がある方はお早めにどうぞ。
カテゴリー | 白 | |
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ワイン名 | ムルソー・ペリエール Meursault Perrieres | |
生産者名 | ルイ・ジャド | |
生産年 | 2011 | |
産地 | フランス/ブルゴーニュ地方 | |
主要ブドウ品種 | シャルドネ | |
希望小売価格 | 13,000円(今秋よりリリース) | |
輸入元/販売店 | 日本リカー |
↑ 香ばしさに、蜜の入ったリンゴのようなカリッとした要素と、熟した黄桃のような粘性を感じられるような要素を合わせもつ香りで、リッチな厚みのある味わい。でも、しっかりとしたミネラルと酸のバックボーンも備わっています。贅沢な味わいです。地鶏のクリームソースや海老(大きい海老!)のグリルなどが食べたくなります!
カテゴリー | 赤 | |
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ワイン名 | ブルゴーニュ・ガメイ Bourgogne Camay | |
生産者名 | シャトー・デ・ジャック Chateau des Jacques | |
生産年 | 2011 | |
産地 | フランス/ブルゴーニュ地方 | |
主要ブドウ品種 | ガメイ | |
希望小売価格 | 2,500円(こちらは既にリリース開始!) | |
輸入元/販売店 | 日本リカー |
↑ ルイ・ジャドが所有するボージョレの素晴らしい造り手、シャトー・デ・ジャック Chateau des Jacques 作の2011年ヴィンテージが初リリースの新商品です。「シャトー・デ・ジャック」のセカンドワイン的存在で、ボージョレ地方のクリュ(ムーランナヴァン、モルゴン、フルーリー、シルーブル、レニエ)のブドウを使っています。 木イチゴやチェリーのとても生き生きとしたチャーミングな香りと味わい。いわゆるガメイ的なイメージでもなく、シャトー・デ・ジャックほどの強さでもない、とても親しみやすいタイプです。
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