ワイン&造り手の話

Point: 塩っぽさと爽やかさを合わせる

朝晩の冷え込みが強くなり始め、日が暮れるのも早くなると、何となく白ワインより赤ワインが飲みたくなるものです。でも! 生牡蠣に合わせたくなるような白ワインを見つけてしまったので、お知らせすることにしました。牡蠣好きの方に是非お薦めください!

 

単刀直入にいきますと、柚子の香りがして、塩っぽさのある爽やかな白ワインです。フランス、ロワール河の河口に広がるワイン産地といえば、ミュスカデ。長いけれど比較的覚えやすい「ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュル・リー」です。ヴィネ家が切り盛りする「ドメーヌ・ヴィネ」が所有する3つのドメーヌのうち「ドメーヌ・サン・マルタン」の2013年。収穫してから約1年ですから、フレッシュ感に溢れています。

 

柚子の果皮、レモンと切り立てのリンゴ、しかもミツリンゴ的な香り。フレッシュでなめらかなアタック。酸が爽やかで、塩っぽさもあり、みずみずしく、後味にレモンや柚子などの柑橘類の香りが残ります。絶対に魚介類が食べたくなる味わいです。

 

柚子の果汁とすりおろした果皮を使ったドレッシングは、ミュスカデの香りと引き立て合います。

柚子の果汁とすりおろした果皮を使ったドレッシングは、ミュスカデの香りと引き立て合います。

生牡蠣に柚子をしぼって。白身魚や青魚の塩焼き。白菜と柚子の漬け物。魚介類のマリネ柚子ドレッシング。イカ、エビなどのニンニク&オリーブオイルソテー、あるいはそれを具材にしたパスタ。などなどなど。とっても食欲が湧いてきます。

 

今回は、軽く火を通したイカとタコのサラダ・柚子ドレッシング、そしてボンゴレ・ビアンコに軽く茹でたセリをプラス。

イカ&タコは、柚子の香りと爽やかな酸がワインとちょうど調和して、イカとタコの旨みをそのまま生かしつつ、後味が爽やかに。

ボンゴレは、アサリの旨みがワインの塩っぽさとマッチして、セリのフレッシュ感も心地よく、後味がまろやかに終わります。

「合うに決まっている」と思われる方が多いかもしれませんが、やっぱりミュスカデとボンゴレは美味しい関係です。季節のせりでアクセントをつけてみました。

「合うに決まっている」と思われる方が多いかもしれませんが、やっぱりミュスカデとボンゴレは美味しい関係です。季節のせりでアクセントをつけてみました。

 

こたつに入ってアイスクリームを食べるように? ほっこり温めた部屋で冷えたミュスカデ、お薦めです。ちょうどアイスクリームの少し溶けかけが美味しいように? このドメーヌ・サン・マルタンのミュスカデは、少し温度が上がってくると口の中でトロリとした食感が楽しめます。これもまた美味しいものです。

 

<付記>

ドメーヌ・サン・マルタンは1830年まで歴史を遡れるブドウ畑で、まだ1920年代に植えられたブドウ(ムロン・ド・ブルゴーニュ=ミュスカデ)も残っている由緒ある地所で、ヴィネ家が2000年に購入。畑の中には石垣に取り囲まれた「クロ・ド・ラ・ウセ」という小さな区画があり、今ようやく2009年をリリースしているらしいが、この銘柄は残念ながら既に売り切れ御免! シュル・リーを18〜24ヶ月もするというので、複雑で厚みのあるタイプにちがいないから、とても気になるところ。。。次回入荷が待ち遠しいばかりです。

詳細はこちらのホームページをご参考に。

(text & photo by Yasuko Nagoshi)

 

ラベル カテゴリー 白ワイン
ワイン名 ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュル・リー“ドメーヌ・サン・マルタン“Muscadet Sevre et Maine Sur Lie Domaine Saint Martin
生産者名 ドメーヌ・ヴィネ Domaine Vinet
生産年 2013
産地 フランス/ロワール
主要ブドウ品種 ムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ)
希望小売価格 1,600円(本体価格)
輸入元/販売店 ラック・コーポレーション
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