ワインと料理

Point: 味わいのトーンとクリーミーさを合わせる

ささ身はカリッと、ソースはクリーミーに。

ささ身はカリッと、ソースはクリーミーに。

フランスのスパークリングワインの中でも「クレマン」のカテゴリーを飲むと、何となくほっこりした気持ちになることが多いような気がします。シャンパーニュとは違う丸みがそう感じさせるのか、親しみやすい価格帯がそういう効果をもたらすのか、理由は定かではありませんが。

このフィリップ・コラン作のクレマン・ド・ブルゴーニュも、まさにそういう雰囲気のスパークリングです。よく熟したリンゴは、ハチミツ、ちょっぴりトースト的な香ばしさを感じ、味わいもとてもなめらか。ほんのりと甘味が感じられて、フレッシュな酸とのバランスがよくとれていて、クリーミーな触感がとても魅力的です。

ブルゴーニュの定番おつまみ、グジェール(チーズ味のシュー)があれば最高ですが、手近なものであれば餃子の皮を使ったミニピザや、鶏肉のカツレツ、あるいはモッチリとした焼きチーズ(先だって、ハロウミチーズを鉄板で焼いて食べました。カッチョカバッロなど、加熱しても溶けてしまわないチーズもよいかと思います)、魚介類を使ったグラタンやパスタも美味しそうです。加熱した、クリーミーさのある料理が、後味がまろやかになるのでお薦めです。

写真の料理は、ささ身肉を片栗粉をはたいてカリッとソテー。それにワサビソースを添えました。チューブのワサビ、ヨーグルトとマヨネーズを適宜混ぜたものです。ワサビで大人味を演出できます♪ そうだ。オレンジ色のラベルなので、ハロウィンの夜にもよいかもしれませんね!?

<付記>

造り手のフィリップ・コランは、ブルゴーニュ地方の中でもシャサーニュ・モンラッシェを拠点に置いています。父のミシェルがミシェル・コラン・ドレジェをほぼ引退ということで後を継いだのが長男のフィリップ。エレガントなスタイルで知られています。

(text & photo by Yasuko Nagoshi)

斜めのラベルも洒落てます♪

斜めのラベルも洒落てます♪

カテゴリー スパークリングワイン
ワイン名 クレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ド・ブランCremant de Bourgogne Brut Blanc de Blancs
生産者名 フィリップ・コラン Philippe Colin
生産年 NV
産地 フランス/ブルゴーニュ地方
主要ブドウ品種 シャルドネ
希望小売価格 3,675円
輸入元/販売店 ラック・コーポレーション
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