ワインと料理

手前のウドは、醤油マヨネーズで和えてあります。たらの芽の天ぷらは、ハーブ塩で。

Point: 香り高さと旨みを合わせる

春先にどうしても食べたくなるものがいくつかあります。ホワイトアスパラもそうですが、筍や、たらの芽、ふきのとう、ウド、うるいなど、大きくくくると山菜と呼んでよいのでしょうか。この手のものは、躊躇しているといつの間にかスーパーの棚からなくなってしまうので、食指が動いた時に買い物かごへ入れるようにしています。

 

そして、山菜を食べたい時に飲みたくなるのが、なぜかリースリング。ちょうど今日=4月25日には「リースリング・リング」という世界各国のリースリング・ワインが集合する試飲会が東京で開催されますが、春先に急に飲みたくなるワインなのです。そして実際のところ、山菜をはじめとする野菜を美味しく食べさせてくれるのです。

 

リースリングという品種は独特の香りをもっていて、一昔前はよく「プロパンガス」という言葉を使っていました。でもこの表現はあまり美味しそうではない、ということで最近使われなくなってきているのですが、それでもそういうオイリーな香りがするものです。言葉を変えれば、白い花や黄色い花の花粉にも通じる油脂系の香り。他の品種のワインからは感じられないので、好き嫌いははっきり分かれるかもしれません。ただ、比較的新世界系リースリングの若い段階では少ない香りです。

 

今回のアルザス・リースリングは少し熟成感もあるので、リースリングらしい香りがとても豊かで、オイリーさとシトラス系の香りがうまく融合しています。そして、なめらかな口当たりで、塩旨みのようなニュアンスもあります。このオイリーさと旨みが、ウドのアクというか旨みと独特の香りにピッタリ重なり合って、とても美味です。たらの芽の天ぷらは、天ぷらの脂っぽさがワインの酸でスッキリとして、ほんのりとした春の苦みがリースリングの風味とあいまって甘く感じられて、こちらも美味です。

 

お皿にもグラスにも交互に手が伸びるので、どちらもあっという間に空っぽになってしまうと思います。是非お試しくださいませ♪

 

<付記>

このワインの造り手、エチエンヌ・シップは1996年に継いだ4代目の当主で、何より食中酒として楽しんでほしいと願っているようです。彼の代から有機栽培を採用しています。

(text & photo by Yasuko Nagoshi)

2009年は日照量にも恵まれて凝縮感のあるブドウが収穫できた年です。

2009年は日照量にも恵まれて凝縮感のあるブドウが収穫できた年です。

カテゴリー 白ワイン
ワイン名 リースリング・ナチュレ Riesling Nature’s
生産者名 ルイ・シップ  Louis Sipp
生産年 2009
産地 フランス/アルザス地方
主要ブドウ品種 リースリング
希望小売価格 3,500円(本体価格)
輸入元/販売店 東亜商事

 

 

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