おしゃれに飲む

「ボランジェ R.D. 2000年」は、ジェロボアムサイズ(3,000ml)のみ350本限定で造られました。300本は、シリアルナンバー付きで特製の木箱入り。残りの50本は「ボランジェ・エクスペリエンス」という名のゴージャスなセットになって発売されることになりました。全世界で限定50セットのうち、10セットが日本市場へ来ているようです。さて、その内容とは!

2000年という年は、20世紀最後の年でした。ミレニアムをどこで乾杯するか、というのが話題になったのがつい最近のように思い出されます。それからずっと日本でのシャンパーニュ市場も広がり、小さな造り手の銘柄など、随分増えたと実感しています。

しかしボランジェは、常に独自の世界を着実に歩んでいるというイメージが強いメゾンです。もちろん「007」のジェームズ・ボンドのお気に入り銘柄、ということでも有名ですが、黒ブドウが主体の重厚な深みのあるスタイルは、ボランジェならでは。絶対的なファンが多い理由もわかります。

さて、今回の特別なセットはこんな内容です。

*特注のシャンパーニュ・テーブル1台

木製の、ピアノのような光沢のある黒塗り仕上げで、内装は赤いレザー。 間近で見せていただきましたが、正直、素敵です。広いリビングやダイニングのある豪邸に置いていただきたいですね。

*特別なジェロボーム用のシャンパーニュ・クーラー

テーブルの中にすっぽり納まり、ちょうどジェロボアムが入るサイズです。

*リーデル社特製のボランジェ専用のシャンパーニュ・グラス8客

グラスが8客ということは、一人でハーフサイズ分は飲んでもよい、という設定ですね。

*ボランジェ R.D. 2000年 ジェロボアム(3,000ml=4本分)

シリアルナンバー付きで特製の木箱入り。

R.D.は、レサマン・デゴルジュの略で「最近デゴルジュマン」という意味です。シャンパーニュは、瓶内二次発酵を終えた後も何年かそのままの状態で瓶内熟成をして、その後デゴルジュマン=澱引きしてコルクで打栓して、しばらく落ち着かせてから出荷されます。このR.D.は、それを意図的に遅めにしています。それによって、深みや複雑性を醸し出すのが目的です。

2000年の場合には、なぜ3,000mlサイズを350本だけの生産だったのか? 来日したコマーシャル・ダイレクターのギイ・ド・リヴォワールさんに聞きました。ひとつは、前年や2000年の収穫量。もうひとつは、2000年のブドウの品質と寿命。両者を考え合わせると、2000年ヴィンテージは記念の年だからR.D.はもちろん造りたいのだが、あまり多くのブドウをR.D.にまわせない、加えてこのヴィンテージから数えて20年後も楽しんでもらうにはこの大きなジェロボアムサイズが理想的だろう、という判断がくだされたということです。

2000年が何かの記念の年の方は、是非手に入れたいボトルですよね!

ちなみに、来年は2002年ヴィンテージのR.D.がリリースされる予定だそうです。この20年間の中でベスト・ヴィンテージですから、こちらにも期待が寄せられます。

<ボランジェ R.D. 2000年/データ>

16のクリュのブドウのうち、グラン・クリュ76%、プルミエ・クリュ24%。ピノ・ノワール63%、シャルドネ37%。ドザージュは3〜4g/l。ティラージュ2001年3月。デゴルジュマン2012年7月。

(text by Yasuko Nagoshi)

左右には特製グラスが4客ずつ。

左右には特製グラスが4客ずつ。

カテゴリー スパークリングワイン
ワイン名 ボランジェ・エクスペリエンスBollinger Experience
生産者名 ボランジェ Bollinger
生産年 2000   特製ウッドケース/シリアルナンバー付き
産地 フランス/シャンパーニュ地方
主要ブドウ品種 ピノ・ノワール主体+シャルドネ
希望小売価格 1,260,000円(3,000mlボトル、テーブル、クーラー、グラス含む)
輸入元/販売店 アルカン

ボックスの色もシックですね。

ボックスの色もシックですね。

カテゴリー スパークリングワイン
ワイン名 ジェロボアム ボランジェ R.D.Jeroboam of Bollinger R.D.
生産者名 ボランジェ Bollinger
生産年 2000 特製ウッドケース/シリアルナンバー付き
産地 フランス/シャンパーニュ地方
主要ブドウ品種 ピノ・ノワール主体+シャルドネ
希望小売価格 210,000円 (3,000ml)
輸入元/販売店 アルカン
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