コート・デュ・ローヌ × レンコン入り鶏のツクネ
06/03
Point: 味わいの強さを合わせる
南フランスのコート・デュ・ローヌ地方の広い範囲で造られる赤です。造り手が拠点を置く場所や規模によって、このベースとなる赤ワインの個性も異なりますが、今回の銘柄は南部のシャトーヌフ・デュ・パープの造り手さんです。シャトーヌフ・デュ・パープは力強くて重たいイメージをお持ちの方が多いのではないかと思いますが、このドメーヌ・ド・ボールナールは力があるのに重くない、とても美しいヌフの造り手です。
軽快でエレガントな、ゴブの実のような、熟した野生の赤い果実を思わせる、どこか懐かしいような香りがして、そのまま果実を口に入れたような、甘酸っぱいニュアンスの、清涼感が感じられるチャーミングな赤。タンニン分も気にならない程度でとてもしなやか。少しナツメグに似たスパイシーな香りも出てきます。少し冷やしめで飲み始めるのが美味しそうです。
上品なので、焼き魚(カマスの干物や鮭)やヅケにした鮪の赤身でもよさそうです。あるいは、味噌マヨネーズでディップソースをつくり根菜を食べるのも美味しそう。今回の写真は、レンコン入りの鶏ツクネの照り焼きです。レンコンは触感が残るようにざく切りに。重すぎない味わいと醤油系の味つけで、果実の香りとスパイシーさが引き立ちます。
<Data>
ワイン名:コート・デュ・ローヌ2008 Côte du Rhone 2008
生産者:ドメール・ド・ボールナール Domaine de Beaurenard
産地:フランス/コート・デュ・ローヌ地方
ブドウ品種:グルナッシュ主体+シラーなど
輸入元/希望小売価格:ミレジム/2,500円
最近のコメント