ワインと料理

Point: 色合いを合わせる

きれいな色もさりながら、サクッとした食感と旨みがいいですね。

きれいな色もさりながら、サクッとした食感と旨みがいいですね。

桃の節句、ひな祭りには、何となく桃色のものを飲みたくなるものです。しかも泡があるものだと、尚華やかさが増して気持ちもアップしてしまいます。そう、ロゼ色のスパークリングワインを開ける好日(よい口実!)ですよね!

というわけで、今日はロゼ色のシャンパーニュを。しかも、ロゼへのこだわりをもつローラン・ペリエです。黒ブドウのピノ・ノワールだけを使って、この綺麗なサーモンピンク色をブドウの果皮から得る方法(セニエとかマセラシオンと呼ぶ方法)で造っています。ボトルの形も独特です。

ラズベリーやレッドカラントのような小さな赤い果実や花の香りがフレッシュに立ちのぼります。味わいは、とても爽やかな酸の後にまろやかでふっくらとしたピノ・ノワールらしさが出てきて、しなやかさと優雅さを併せもっています。生ハムや軽いスモークサーモンのようなおつまみから始めて、車エビのソテー、海老の天ぷら、松葉がにのトマトソース系パスタなど、甲殻類ともよいでしょうし、鴨肉など赤身肉まで、幅広く合わせられる包容力のある味わいです。

今回は、ひな祭りっぽい、桜えびのかき揚げに。はい。色合わせをしてみました。ちょうど爽やかな酸にまるみが出て、反対に酸が揚げ物の油をすっきりとさせてくれますし、その後でピノ・ノワールのふっくらとした要素が出て、後味に桜えびの香ばしい香りが心地よく残ります。

<付記>

シャンパーニュはフランスで唯一、ロゼを造るのに白ワインに赤ワインをブレンドしてもよい地域です。他では、必ず黒ブドウの果皮からピンク色を得なければいけません。ただ、シャンパーニュ地方でも、数は少ないですが後者の方法でロゼを造るところがあり、ローラン・ペリエもそのひとつです。

(text & photo by Yasuko Nagoshi)

ボトルも美しいローラン・ペリエのロゼ。

ボトルも美しいローラン・ペリエのロゼ。

カテゴリー ロゼスパークリングワイン
ワイン名 ローラン・ペリエキュヴェ・ロゼ・ブリュットLaurent-Perrier Cuvée Rosé Brut
生産者名 ローラン・ペリエLaurent-Perrier
生産年 NV
産地 フランス/シャンパーニュ地方
主要ブドウ品種 ピノ・ノワール
希望小売価格 オープン価格
輸入元/販売店 サントリー
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