ワインと料理

アリゴテ横

Point: 気軽さを合わせて爽やかな酸を生かす

もう立秋だというのに、まったく秋の気配はありません。この時期に秋らしいことは毎年ほとんどないとはいえ、とりわけ今年は暑さが厳しいように思います。ミンミン、ジージーという音に混じって、ツクツクホーシ、カナカナの声の方が少しずつ優勢になっていくのを、心待ちにする毎日です。

 

こう蒸し暑い日が続くと、なんとなく食欲が湧きません。食欲が湧かないということは、料理を作りたいという意欲もあまり出ないものです。そういう時にはちょっとしたおつまみを準備して、爽快感が得られる白ワインをキリッと冷やして楽チンをする、というのもひとつの手です。たまには手を抜くというのも、夏バテ解消の手段のひとつだと思います。

 

ブルゴーニュの白ワインに「アリゴテ」があります。カクテルが流行っていた頃に、白ワイン+カシス・リキュールの「キール」も人気がありました。基本のレシピは。ブルゴーニュ産の「アリゴテ」+クレム・ド・カシスを、たしか2:1の割合だったはず。このカクテルが生まれた頃は、アリゴテ種から造られる白ワインは、軽くて酸っぱくて、そのまま飲むのはつらいから甘いリキュールとブレンドして飲んだのだと言われています。

 

アリゴテは、もともと酸がしっかりとしている、というのは確かですが、軽くて酸っぱくて、という汚名を着せられたのにはいくつか理由があるようです。ブルゴーニュ地方の白ワインは、ご存知のようにシャルドネがメインとなったため、条件のよい畑にはシャルドネが植えられて、アリゴテはよい立地を与えてもらえなくなったこと。アリゴテにもいくつかあり、キールに使われていたアリゴテは軽快で酸の高い系統だったこと。収穫量をたっぷりとっていたことなどが挙げられます。

 

でも、最近はアリゴテもワインそのものを楽しめるものが増えています。このピエール・モレもそのひとつ。有名なムルソーの達人で、アリゴテもムルソー村の畑に植えられています。グレープフルーツやレモンのような柑橘類にハチミツを加えたような香りで、なめらかさとフレッシュな酸がとてもよいバランスです。後味にレモンを少しソフトにしたような心地よい酸が残り、爽快感が得られます!

 

ちゃんと料理をするならば、グレープフルーツを使ったドレッシングをかけた蒸し鶏のサラダや、ワカサギのような小魚のフライなど、よいと思います。でも、今日は楽チンおつまみということで、たいていのスーパーマーケットの惣菜コーナーで見つかる、枝豆&イカリングです。枝豆とは互いに甘味を引き出し合う関係で、イカリングの場合にはフレッシュ感を加えて後味を爽やかにさせてくれるので、どちらもよい相性です。

 

それから、食欲を湧かせてくれるきれいな酸をより楽しむために、グラスにドリンククーラーを入れてみました。液体が薄まらない氷です。暑い時期は、すぐにグラスの中のワインの温度が上がってしまいます。なるべく低い温度を保ちながら飲むほうが、酸を美味しく感じ、爽快感を満喫できると思います。

暑い夏には、キリッとした爽やかな白がいいですね!

 

<付記>

ピエール・モレの華麗なる経歴など、詳細はこちらをご参考に

(text & photo by Yasuko Nagoshi)

アリゴテ カテゴリー 白ワイン
ワイン名 ブルゴーニュ・アリゴテ Bourgogne Aligote
生産者名 ピエール・モレ Pierre More
生産年 2011
産地 フランス/ブルゴーニュ地方
主要ブドウ品種 アリゴテ
希望小売価格 2,400(本体価格)
輸入元/販売店 ラック・コーポレーション
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