ワインと料理

Point: なめらかさとスパイシーさを合わせる

鰻は色々なワインと楽しめる食材ですね。

鰻は色々なワインと楽しめる食材ですね。

和食の中でも脂ののった鰻は、ワインに合わせやすい食材のひとつです。以前、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で鰻職人である「野田岩」のご当主である金本兼次郎氏が、お店でも置いているワインの造り手、ブルゴーニュ地方の「コント・ラフォン」のドミニク・ラフォンさんを訪ねて行くシーンが出ていました。ラフォンが造るしっかりとして複雑性のある白ワインは、確かに鰻に合いそうです。昔、シャンパーニュの「クリュッグ」と「」の鰻を体験させていただいて感激したことを思い出します。

この赤ワインは、茶系のスパイスや土っぽさが感じられると共に、熟したチェリーやグミなど、少し野生味を感じる香りがします。味わいはまろやかな果実味があり、しっかりとした酸が食欲をそそり、触感はなめらかで、タンニンはそれほど強くなく細やかです。

鰻の蒲焼きはちょうど味わいのトーンが合い、鰻のもつ土っぽさと山椒のスパイシーさがワインの香りともマッチします。他には、肝も共に調理したサザエ、茄子と豚挽肉の味噌味炒め、味噌カツ、鶏の赤味噌照り焼き、肉味噌を使った料理など、味噌味系もお薦めです。ミートソースのパスタやラザーニャなどもよいでしょう。

(text & photo by Yasuko Nagoshi)

ちょっと野生味がある部分が、料理と合わせるとまろやかになります。

ちょっと野生味がある部分が、料理と合わせるとまろやかになります。

カテゴリー
ワイン名 シャトー・ド・フェル  ラ・シャペル・ヴィエイユ・ヴィーニュChâteau de Fesles “La Chapelle” Vieilles Vignes
生産者名 シャトー・ド・フェル  Château de Fesles
生産年 2010
産地 フランス/ロワール地方/アンジュー
主要ブドウ品種 カベルネ・フラン
希望小売価格 2010
輸入元/販売店 ラック・コーポレーション
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