ワインと料理

Point: 色合いと味わいの豊かさを合わせる

マグレ・ド・カナール、鴨の燻製と。

マグレ・ド・カナール、鴨の燻製と。

シャンパーニュの中でもプレステージ・キュヴェは何かの機会に開けたくなるものです。特に年末年始には、そういう場面が多いのではないでしょうか。そこで、ボワゼルのプレステージ「ジョワイヨ・ドゥ・フランス ロゼ2004」を。ロゼは色も綺麗なので(特に女子は?)気持ちがアップしますね!

開けた瞬間からベリー系の香りが広がります。ラズベリー、ストロベリーそしてチェリーや、皮ごと煮詰めたリンゴ、ハチミツやりんご飴の飴の部分のような甘い香り、そして若干スパイシーさも感じられて心地よい優雅な香りです。上品で繊細で伸びのある味わいで、バランスよくなめらかな触感。次第に豊かさが広がって、タンニンを感じるわけではないですが、最後に口の中がギュッと引き締まってフレッシュさも同時に感じられます。

これなら色々な料理に合いそうです。ちょっと高級品のハム、生ハム、サラミなどの盛り合せ。レバーパテ、鴨の燻製、鴨南蛮、北京ダック、鴨のソテー。カニトマトクリームソースのパスタ、伊勢海老のグラタン、チャーシュー、豚の角煮など、応用範囲が広そうです。

今回は、マグレ・ド・カナールでつくった鴨肉の燻製を見つけたので(スライスするだけで楽チンですし)合わせてみました。お互いに溶け合うようでとてもまろやかな相性になります。ちなみにこれは「ブッツ」の商品でした。

是非試してみてください!

<付記1>

ボワゼルは、現在の当主エヴリーヌ・ロック=ボワゼルさんで5代目になる歴史あるメゾンです。エヴリーヌさんはとても芯の強い女性で、ボワゼルを脚光浴びるメゾンへと育て上げた人物でもあります。この「ジョワイヨ・ドゥ・フランス」は1961年に初めて造られたプレステージ・キュヴェのロゼ版で、ロゼは2000年が初ヴィンテージ。ちなみにドザージュは4.5g/lのみ。

<付記2>

2004年というヴィンテージは、シャンパーニュにとって本当に偉大な年でした。すべてが順調に運び、品質が素晴らしく、バランスよく、張りのある、長期熟成能力も備えたブドウが収穫できたのです。多くのメゾンでヴィンテージ(ミレジム)やプレステージ・キュヴェを造っています。

(text & photo by Yasuko Nagoshi)

細くて長い首の根元にジョワイヨ・ドゥ・フランス(フランスの宝)と記されています。

細くて長い首の根元にジョワイヨ・ドゥ・フランス(フランスの宝)と記されています。

カテゴリー ロゼスパークリングワイン
ワイン名 ジョワイヨ・ドゥ・フランスブリュット・ロゼ

Joyau de France Brut Rosé

生産者名 ボワゼル Boizel
生産年 2004
産地 フランス/シャンパーニュ地方
主要ブドウ品種 ピノ・ノワール64%(うち10%が赤ワイン)+シャルドネ36%
希望小売価格 オープン価格
輸入元/販売店 ピーロート・ジャパン
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