アンジュー・ルージュ × 牛肉のキノコ巻き
09/25
Point: 味わいのトーンと野生味を合わせる
ふだん、赤ワインと白ワインのどちらを飲む回数が多いでしょうか? あるいは「圧倒的に泡!」とか「ロゼ優勢」というような方もいらっしゃるかもしれません。先だって北海道のワイナリーを訪ねていた時に、ある造り手さんは「9割が白、1割が赤」だといいます。これは、自分で造っているワインの量でもあり、好みで飲んでいる割合でもあり、ちょうどいいですね〜、と談笑しておりました。
さて、この赤ワインは、絶対赤ワイン好き! という方にお薦めです。ロワール地方のアンジューで造られるワインで、ボルドー地方でも使われているカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランがブレンドされているのですが、どちらかといえば後者の割合が多く、個性も同様だからです。とてもスパイシーな香りがして野性的で、森の中を思い浮かべます。熟したアメリカンチェリーと漢方薬的なニュアンスでしょうか。そして厚みがあり、酸もタンニンも穏やかで、食事との相性が楽しみな味わいです。
鰻の蒲焼きや、肉じゃが、あるいはブラウンマッシュルームと合い挽き肉の炒め物、牛肉とゴボウの炒め物、椎茸の肉詰め焼き、豚肉の生姜焼きにキノコノソテーを添えるのもよいでしょう。肉類の調理に醤油か味噌を使用して、キノコをどこかに使う、といった感じをお薦めします。そこで舞茸を薄切り牛肉で巻き巻きして、フライパンでソテー。仕上げに酒・醤油で味を調整しました。とてもまろやかな香りと味になり、調和がよくとれます。
<付記>
先だって同じ造り手さんの「グロロー」もご紹介しました。ブルゴーニュの名家「ドメーヌ・ルフレーヴ」の当主、アンヌ・クロード・ルフレーヴさんがこちらも経営管理しています。ですから、栽培方法はこちらも「ビオディナミ(バイオダイナミクス)」です。
(text & photo by Yasuko Nagoshi)
カテゴリー | 赤 | |
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ワイン名 | クロー・ド・ネル カベルネ・フラン&カベルネ・ソーヴィニヨンClau de Nell Cabernet Franc & Cabernet Sauvignon | |
生産者名 | アンヌ・クロード・ルフレーヴ Anne Clause Leflaive | |
生産年 | 2010 | |
産地 | フランス/ロワール地方/アンジュー | |
主要ブドウ品種 | カベルネ・フラン&カベルネ・ソーヴィニヨン | |
希望小売価格 | 2,940円 | |
輸入元/販売店 | ラック・コーポレーション |
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