ショップ&レストラン

虎ノ門方面から愛宕山近くのある角を左に曲がると、この看板が見えます。

「いつかは自分でこういう店を出したかった」というソムリエの田崎真也さん。今年2013年の夏、それまでワインリストのボトルの価格が均一なフレンチとして人気だった「S(エス)」をリニューアル、そして発展系の「S+(エス・プリュス)」を愛宕にオープン。講演やディナーで日本全国を訪ね歩く中で見つけた卓越した素材の数々を、予約に合わせてわざわざ取り寄せるそうです。ワインはもちろん田崎さんによるセレクト。いえ、お宝といってもいいかもしれません。

<カウンターの妙>

基本的にここの料理は「フレンチ」です。ただ、選んだワインに合わせて、同じ素材でも調理法やソースを臨機応変にアレンジしてくれます。更にカウンターのよいところは、食べるスピードや顔色なども考慮して量やタイミングをはかってサービスしてもらえること。カウンター越しにシェフと会話しながら、素材の話も聞きながら、まるでお抱えシェフに作ってもらっている感覚で食べられるのではないでしょうか。

そして本当に寿司店のようにカウンターにはネタケースが備えつけられています。その中に入る田崎さんによる厳選素材は、ちょっと聞いただけでも食指が動きます!

例えば、仔羊は北海道から取り寄せる稀少なサフォーク種。しかも8キロまでという小ささで、本当にミルキーな味わいだそうです。牛は岩手の短角牛。豚は沖縄から一頭買いするそうですが、2軒しか育てていないアグー×アグー。その他に冬場はジビエも豊富なようで、キジやほろほろ鳥などは東北から。魚介類の場合は5、6ヶ所の漁師さんからで、すべて一本釣りで釣ってすぐにしめてくれるそうですから、鮮度が抜群なことまちがいないでしょう。それにたまには釣り好きな田崎さんご自身が釣った魚も出てくるとか!? タイミングがよければ、カウンターの中には田崎さんがいらっしゃる可能性もあるみたいですよ♪

<コース仕立てで満喫!>

料理形式はすべてコース仕立てで、2名様からのご予約となっているのですが、それには理由がありました。前菜3、4品の後にカウンターに仕込まれたIHに鉄鍋を置き、魚のしゃぶしゃぶを。その日のそのお客様のためだけに1匹でも魚を取り寄せることがあるので、鍋を囲むという意味でも量的にも2名様以上が現実的ということです。当日ネタケースにどんな魚介類が入っているのか楽しみですね。ところで鍋といえば和食を思い浮かべますが、こちらの場合はフレンチ風のスープでしゃぶしゃぶをして、ソースも例えば白ワインならブールブーラン、赤ワインならペリグーソースなど、フレンチしゃぶしゃぶと言えばよいのかもしれません。

そして面白いのが、シメはほろほろ鳥のお茶漬けか、キジのラーメンかを選べること。確かにワインを飲んだ後、何か穀物が食べたくなるのが日本人の習性です。そのあたりもすべてお見通し、ですね。ちなみにフランスのラギオール製の「田崎モデル(日本の国旗の赤と白でデザイン)」のナイフとフォークも揃っていますが、お箸も準備されているようですからご安心を。

さて、最後に忘れてはならないワインの品揃え。田崎さんが20年間集めてきたお宝、約400種類から選べるそうです。貴重なプレステージ・シャンパーニュ「サロン」の古いヴィンテージ、南仏は「ギガル」の3兄弟と呼ばれるコート・ロティの「ラ・ムーリーヌ」「ラ・テュルク」「ラ・ランドンヌ」の数々のヴィンテージ、ボルドー2000年ヴィンテージたち、などなどなど。あらかじめ当たりをつけていかないと、迷いすぎてお食事がなかなか始められないかもしれませんね!

(text & photo by Yasuko Nagoshi/料理写真は田崎真也氏撮影)

コースの予算18,000円〜/カウンター12席+個室風カウンター8席

S+の看板にはうっすらとソムリエ氏の影絵が見えます。

S+の看板にはうっすらとソムリエ氏の影絵が見えます。

カテゴリー フレンチ・レストラン
店名 エス・プリュス
住所 東京都港区西新橋3-15-12 JKビル!F
最寄駅 銀座線 虎ノ門/日比谷線 神谷町/JR 新橋駅
電話など 03-5733-3212メール: restaurant-s@jupiter.ocn.ne.jp予約は電話、メールともに可能。
営業時間 17:00〜23:30
定休日 日曜・祝日
URL http://www.tasaki-shinya.com/restaurant/restaurant.html
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