サン・サフォラン × フレッシュチーズのカナッペ
05/31
Point: フレッシュ感を基調に硬さとクリーミーさを組み合わせる
清楚で凛とした、そんな形容詞が似合うのがこのスイスの白ワインです。清々しい、フレッシュなレモンや柚子のような柑橘類の香りが、華やかではないけれどまっすぐに立ちのぼってきます。そして味わいも青リンゴを思わせる、硬さがあり、岩清水の鉱物的な要素も感じられます。細いけれどキリッと芯が強い女性のような、といったニュアンスでしょうか。とてもハツラツとしています。
フレッシュ感を共通項に、しかし味わいの要素を反対の性質のものと合わせる、という方法をとってみました。こうすると味わいが馴染み合い、フレッシュさは相乗効果を得られるからです。フレッシュチーズを淡白な味わいのナビスコクラッカーにのせて、ディル、柚子の皮をトッピング。フレッシュチーズは、フランスのフロマージュ・ブランがあればよいですが、他にもソフトタイプのクリームチーズや濃厚ヨーグルトでも同様の味わいが演出できます。
その他に、貝類や魚介類をハーブ塩とオリーブオイルでソテー、野菜のディップといった料理でも美味しそうです。
<付記>
スイスは、レマン湖のほとりがワイン産地として知られています。湖に面した急勾配の斜面に段々畑がつくられて、そこでブドウ栽培がされています。特にこのワインが生まれるラヴォー地区の畑はシトー派の修道士が石垣を積み上げてつくったもので、世界遺産にも登録されています。見るにはとても綺麗ですが、急斜面の畑での仕事はさぞかし大変だろうと心配になってしまうほどです。
<Data>
ワイン名:サン・サフォラン グラン・クリュ レ・ブラッサンジュ2010 St-Saphorin Grand Cru Les Blassinges 2010
生産者:ピエール=リュック・レイヴラ Pierre-Luc Leyvraz
産地:スイス/ラヴォー地区/シェーブル村
ブドウ品種:シャスラ
輸入元/希望小売価格:スイスワインのシャスラ
最近のコメント