おしゃれに飲む

いいワインを準備したはずなのに、なんだか思ったより香りが広がらないし味も固い、、、。そんな時にはデキャンタがあれば嬉しいのですが、ちょっと面倒くさいかも。でも、このエアレーターをさっと取り出して、ボトルに差し込みワインを注ぐと! ワインライフをより楽しくしてくれるグッズです。

これを開発したのは、イタリアの発明家アントニオ・ピエリボーニさん。ヴェネツィア近くのワイナリーの3世代目ながら、製品開発の仕事に携わり、2012年には「ガリレオ・インヴェントル・イン・パドヴァ」で新進発明家として表彰された経歴もあるようです。元々ワインの血を受け継いでいるので、家族の役に立つものを、と様々なワイン関係の製品開発をしてきたところ、この「ポネンテ」がヒット。今では「イタリアソムリエ協会(AIS)」認定グッズとなっています。

このディスクをぐるっと丸めて、矢のマークを上方にしてボトルに差し込むと、内側のリードが開きます。ボトルからワインを注ぎ始めると、ちょうどそのリード部分を通り抜けて出てくるのでその間に空気がより多く液体と混じり合う、という仕組みです。

イタリアの公的研究機関の検査による、抜栓後のワインに含まれる酸素含有量の変化数値が出ていました。「注ぐ前のワイン/0.03mg/L」「他社ポアラーを使用したワイン/0.19m/L」「ポネンテを使用したワイン/0.29mg/L」。確かに多くの酸素が入り込むようです。

では、実際の香りや味わいにどのぐらい差がでるのか? 例えば、もう数年置いておこうかな? と思っていたオーストラリアのバロッサ・ヴァレーのシラーズで試してみました。スパイスやインク、黒い果実の香りがして、味わいも濃縮感やボリュームがあり、タンニンもしっかりとして頑丈な体格です。これをポネンテで注いでみると、スパイスと果実の香りが融合して少しソフトに感じられ、味わいも同様に柔らかくなりタンニンも少し落ち着いて感じられます。効果あり!

特にタンニンの強いワインに効果的だと思いますが、赤ワインだけでなく、白ワインでも香りがもうちょっと出てこないなあ、という時に試してみるのもお薦めです。発売は12月初旬より、全国のワインショップや百貨店などで。

(text & photo by Yasuko Nagoshi)

表はドロップストッパーのようにも見えます。ちなみに、この表の柄はまとまった単位で独自デザインなどを入れてもらえるようです。

表はドロップストッパーのようにも見えます。ちなみに、この表の柄はまとまった単位で独自デザインなどを入れてもらえるようです。

カテゴリー ワインエアレーター
商品名 ポネンテ Ponente
原産国 イタリア
本体サイズ 縦82mm×横76mm
パッケージサイズ 縦110mm×横100mm
その他 食洗機対応
希望小売価格 オープン価格(1,100〜1,200円)
輸入元/販売店 ディヴィーノ/全国のワインショップなど
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