ワインと料理

ちょっと贅沢しちゃったな、と感じたら、今度は財布の紐を引き締めようと思うものです。ただ、美味しいものは引き続き飲んで食べたい、という場合、何か少々工夫が必要になってきます。本当は牛ステーキでも焼きたいところを、ぐっと抑えて薄切り肉を使ってみる。という設定で、お楽しみ牛カツにトライしました。

 

本来牛ステーキでも食べたくなるような赤ワインを目の前にして、肉じゃがに変身しては気分が保てません。そこで、薄切りの牛肉を重ねてみました。とろけるスライスチーズを乗せて巻き込んで、長方形に成形する。あとは揚げないトンカツの要領で、オーブンでこんがりと。こうすると、見た目は普通にカツレツですが、切り分けるとカツの中からチーズがとろ〜り。温かいうちに切ってくださいね。

ただ、クリームチーズの塊を巻き込んだほうが「とろ〜り」度が高かったかもしれないと、後で思いました。また別の機会に試してみたいと思います。

 

この赤ワインはトスカーナ生まれで、ボルドー系の品種を主体にサンジョヴェーゼをブレンドしています。カシス、ブラックベリー、チェリーといった黒い果実に、胡椒や丁字などのスパイスが加わって、なめらかで、凝縮感もありますが、どっしりタイプではなく、しなやかさを備えています。スパイシーさが印象に残ったので、胡椒をガリガリと多めにふってみました。こうした微調整もワインを楽しむのに有効です。

 

ワインの味の濃淡や香りに合わせて、豚薄切り肉とハムを巻く、牛薄切り肉とドライトマトを巻く、など、薄切り肉をうまく使えば、節約レシピで色々なワインを楽しめそうです。

(text & photo by Yasuko Nagoshi)

TFdiCastiglioni2010 カテゴリー 赤ワイン
ワイン名 テヌータ・ディ・カスティリオーニ
生産者名 マルケージ・ディ・フレスコバルディ
生産年 2010
産地 イタリア/トスカーナ
主要ブドウ品種 カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、サンジョヴェーゼ
希望小売価格 3,500円
輸入元/販売店 日欧商事
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