池田美樹のおしゃれとワインのいい関係 〜ワインのある素敵なシーンをネット上で集めよう〜
06/27

ワインの世界はスペック主義だなあ、とずっと思っています。そしてそれこそが私を「ワインって苦手…」と思わせてきた事実でもあるのです。
というのも、私の周囲にいるワインをあまり飲まない女性たちに「このワインはこういうもので…」と説明してもきょとんとするばかりで、決して興味をもってくれないのです。私自身もかつてはそうでした。彼女たちが関心のあることは、大きくは 2つ。「おいしいか?」「価格が妥当か?」。
長いことそういわれてきました。それでは、価格競争に突入するしかありません。そして、ある程度の価格以上のワインはますます愛好家の世界に閉じ込められたまま…それではあまりにももったいなさすぎる!
まずは「ワインって難しいし、なんだか知識を試されそうでイヤ」という女性たちをいきなり狭い間口に案内するのではなく、興味を持ってもらうことが先決です。そこで、私ならどうするか、ということで考えたのが「ワインを飲むと楽しいよ、おしゃれだよ」というイメージの共有。
そう、ワインの世界にはまだまだこれが足りないんじゃないでしょうか。
みなさんは Pinterestという写真共有の Webサービスをご存じですか? 2010年にアメリカで始まったこのサービス、自分の興味のあるテーマに沿って Web 上で見つけた写真を、ボードにピンで止めるように収集していけるというもの。ネット上のスクラップブックみたいなものだと考えてください。
この Pinterest、世界中の Webサービスの中でもっとも女性に人気の高いものとして知られ、2012年の調査では実に 83%のユーザーが女性だったそうです。試しに Pinterestで wine、あるいは champagneと検索してみると、以下のような写真が pinされているのがわかります。
ね。なんだか楽しそうでしょ?ここには難しいスペックはなく、「ワインって楽しいよ」「素敵だよ」というイメージがあふれています。けれど、ちょっと雑多な感じもしますね。
では次に、wine、champagneという「ボード」を検索してみましょう。以下のように、人々が好きな写真を選んで pinしたボードを作っています。これですと、先ほどに比べてかなりクオリティの高いものが集まっていることがわかります。
お気に入りのユーザーさんやボードが見つかったら「フォロー」することもできるので、その人の pinを眺める、という楽しみ方もできます。そして、いよいよ自分もやってみよう!と思ったらぜひ Pinterestデビューして、自分でボードを作ってみるのはいかがでしょう。ちなみに私も「Scenes with wine」と名付けた自身のボードを作ってみました。
I love wine & champagne, but don’t like “specs”. We have a right to enjoy wine in free style! という生意気な紹介文を書いています(笑)。よろしければフォローしてみてください。
Pinterestをうまく利用したメーカーさんなどもいくつか見つかりました。たとえばこのスパークリングワインメーカーさんのボードはカラーでテーマが分けられ、一見、ワインとはまったく関係のない写真がたくさん pinされているのですが、その中に自社のワインの写真がさりげなく pinされているという手法。とても上手な PRのやりかたですね。
おっと、私はこの時点でもう、ワインとシャンパーニュが飲みたくなってきましたが、みなさんはいかがですか…?イメージの力って、偉大です。
楽しいシーンをたくさん眺めて、気分を高めて、難しいことは考えず、ワインとシャンパーニュをまずは楽しもう!というところから始めてもいいんじゃないかな、と思いますが、いかがでしょう?
(text & photo by Miki Ikeda)
カテゴリー SNS
商品名 Pinterest(ピンタレスト)
URL ピンタレスト
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