ジョセフ・ペリエ × 和のおかず
08/04
Point: まろやかさを合わせる
先だって始まった藤崎さとこさんの連載の第1回で、シャンパーニュのドゥラモットのブラン・ド・ブランと餃子を合わせる、というコラムがありました。それをfacebookで告知したところ、「餃子もいいけど唐揚げもね」というコメントがあったのです。なるほど、そういう組み合わせも面白そうだなぁ、と、まだ唐揚げとシャンパーニュという組み合わせを試みたことがなかったので、俄然やる気満々となりました。
ただ鶏の唐揚げとなると、もも肉を使うし、味つけにも醤油やミリンを使うことを考えると、ブラン・ド・ブランではなくて黒ブドウが主体のもののほうが合いそうです。味わいにふくよかさが出ますからね。そこであれこれ考えて、ジョセフ・ペリエのキュヴェ・ロワイヤル・ブリュットで試してみることにしました! これは黒ブドウ2種で65%ほど占めています。
熟したリンゴや洋梨に、トースト的な香ばしさもあり、とてもまろやかな香りと味わいです。リンゴのコンポートとフレッシュな柑橘類を思い浮かべるような後味で、唐揚げに絶対合いそうだとワクワクしました。
さて、揚げない鶏の唐揚げを作って合わせてみると、予想通りになかなかのよい相性ではありませんか。これならば、ちょっと出先で買ってきた唐揚げ弁当だけでは寂しいから、シャンパーニュでも開けてしまおうか、という時にもよいかもしれません。
ところが、たまたま作っていたランチのおかずの残りのアジの蒲焼きとも試してみました。すると、こちらのほうがしっくりきます。後味が、ふわりとして甘くなるような感触なのです。せっかく意気込んで作った鶏の唐揚げには申し訳ないような気がしますが、今回は、アジの蒲焼きに軍配が上がってしまいました。唐揚げも蒲焼きも味つけの基本は似ているので、素材の重さ加減がアジのほうがちょっと有利だったのでしょうね。たぶん鰯や秋刀魚の蒲焼きなど、光りものの蒲焼き系は同様にOKだと思います。機会があったら試してみてくださいませ。
ということで、シャンパーニュ&唐揚げの課題は残されたままとなりました。
(text & photo by Yasuko Nagoshi)
カテゴリー | スパークリングワイン | |
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ワイン名 | キュヴェ・ロワイヤル・ブリュット Cuvée Royale Brut | |
生産者名 | ジョセフ・ペリエ Joseph Perrier | |
生産年 | NV | |
産地 | フランス/シャンパーニュ | |
主要ブドウ品種 | シャルドネ35%、ピノ・ノワール35%、ピノ・ムニエ30% | |
希望小売価格 | 6,000円(本体価格) | |
輸入元/販売店 | JALUX |
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