ウッドカッターズ セミヨン2011 × 生春巻き
06/11

Point: 清涼感を合わせる
オーストラリアのワインについて、どんなイメージをお持ちでしょうか? がっちりとして濃い、という印象がある方も多いことでしょう。ただ、最近のオーストラリアワインの様子は一変して、とても上品なワインへと向かっているのが事実です。ただし、このワインが生まれる南オーストラリアの場合は基本的には厚みのあるしっかりとしたワインができる産地なのです。
「じゃあ、清涼感を合わせる、って一体どういうこと?」と疑問をもたれたかもしれません。実は、2011年というのがミソで、オーストラリアはこの年とても冷涼な気候だったので、バロッサ・ヴァレーといえども清涼感にあふれたワインに仕上がっています。
洋梨、白桃、柑橘類などの果実の香りがとてもピュアに立ちのぼり、味わいはなめらかさですが酸がフレッシュで、しなやかで少し硬さも感じられます。柚子のような柑橘類の果皮を思わせる後味です。この年ならではの清涼感を、生春巻きやレモン汁を使うタイ風海老の炒め物に。あるいは、レモンを添えたくなるような、焼き鳥の塩、貝の蒸し物、魚介類のリゾットなども心地よい相性が得られるでしょう。
<付記>
ウッドカッターズ=木こり、です。これは、オーナーで醸造家のデイヴィッド・パウエル氏が、オーストラリアへ渡る前に「トルブレック」という名の森で木こりをしていたから。素晴らしい醸造家なので、とても森で木を切っている様子は思い浮かべられませんが、確かに体格のよい人物でした。
<Data>
ワイン名:ウッドカッターズ セミヨン2011 Woodcutter’s Semillon 2011
生産者:トルブレック Torbreck
産地:オーストラリア/南オーストラリア/バロッサ・ヴァレー
ブドウ品種:セミヨン
輸入元/希望小売価格:ミレジム/3,300円
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