美味しい生活

数日間のワイナリー取材のため、長野県に行っていました。ある日の午前中に1軒訪問して、最寄り駅に到着したのが13時過ぎでした。次のワイナリーへ向かうために乗るべき電車の時刻を確認すると、約30分の待ち時間です。ならばさっくりとランチをとろう、と思うのですが、駅員さんが2人ほどのとても小さな駅には売店もなく、近くにコンビニエンス・ストアらしきものも見当たりません。駅前の建物をひとつずつ確認すると、喫茶店があったので、そこへ入ろうか、あるいはスーパーマーケットかなにかの店舗が見えたのでそっちを覗いてみようかと思って歩き出すと、道の反対側30メートルほど先に「蕎麦」の文字を発見しました!

 

くるみ蕎麦信州だから蕎麦。時間がないから蕎麦。好きだから蕎麦、大歓迎です! ということで、お蕎麦屋さんへダッシュしました。客人はまばらなので、きっと注文したら早めに出てくるにちがいないと、ちょっとほっとしながらメニューを見ると、冷たい蕎麦の最後に「くるみ」と書いてありました。蕎麦の中にくるみが練り込まれているのか、はたまた蕎麦をくるみ入りのつゆで食べるのか、確認する時間の余裕もないので、ともかく「くるみ」を注文しました。ナッツも大好きなものですから。

 

それから7,8分してから出てきたのが、こちら。クリーミーなつけ汁がくるみ味なのだと、見てすぐにわかります。まずは蕎麦だけで味見をして、美味なることを確認し、くるみのつけ汁とともに食べました。香ばしくて甘くてなめらかでなつゆと、細いコシのある蕎麦のコントラストの美味しいこと! 腕時計を時々確認しながらではありますが、大満足の味わいでした。

 

美味しいくるみ蕎麦の余韻をしばらく楽しんでいたせいか、どうしてもくるみ製品を手にして帰りたくなりました。比較的大きな土産店がある駅で15分ほど時間があったので、くるみはないかと探しました。すると「くるみバター」というものが見つかったのです。長野県でワインも造っている会社の食品群のひとつでした。

 

早速、トーストにのせてみました。ピーナッツバターのくるみ版です。例えば、「スキッピー」のピーナッツバターのクリーミータイプほどクリーミーではなく、チャンクタイプのように粒が残っているわけでもない。基本的にはクリーミーなスプレッドではありながら、細かな粒子が残っていてちょっぴりシャリシャリする、というような感覚です。くるみが大好物!という方であれば、塗った上に更にくるみをひとかけらトッピングすると、くるみ度が増して美味しさがアップすると思います。

 

長野には、他にもくるみを使ったお菓子もたくさんありました。くるみバターもお薦めですが、くるみ蕎麦も是非見つけたら試してみてください! ちなみに蕎麦屋さんを見つけたのは「しののい線」明科駅です。

(text & photo by Yasuko Nagoshi)

 

クルミバター カテゴリー 食品
商品名 くるみスプレッド
生産者名 サンクゼール
容量 180g
原材料 くるみ、ショートニング、砂糖、ピーナツなど
希望小売価格 600円(本体価格)
オンラインショップ サンクゼール
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