メイヤー シャルドネ × キツネなコロッケ
01/22
Point: 香ばしさとなめらかさを合わせる
今年も様々な地域に大寒波到来のようですね。あのナイアガラの滝まで凍ったというから驚きます。大規模な流水を凍らせてしまう冷気、信じがたいパワーです。思えば、相当前のことですが、ナイアガラの滝を訪れたことがあります。ニューヨーク滞在が主目的の忙しい観光の旅だったのですが、日帰りツアーを見つけて、好奇心を抑えきれずバスに乗って向かいました。滝の下まで降りて壮大なるナイアガラを仰ぎ眺める、という目的だけのためにほんの数時間だけカナダに入国。厚手のレインコートを着て水しぶきもなんのその! そんなツアーだったという記憶です。20年以上前の話ですが。。。
さて、それ以来訪ねていないのですが、カナダからいくつか美味しいワインが日本に入ってくるようになりました。カナダはご存知のように寒いので、凍ったブドウから造られる甘くてトロリとしたアイスワインが有名ですが、最近ではいわゆる辛口のワイン造りも盛んです。このシャルドネはそのひとつ。ピノ・ノワールとシャルドネに特化した、品質至上主義の小さな造り手「メイヤー」さんの作品です。
バニラや熟した洋梨や桃、そして柑橘類の皮のようなニュアンスのあるバランスのよい香りで、若々しさと豊かさが融合して上品です。舌触りもなめらかで、フレッシュな酸が心地よく、ちょっと塩味を感じるような感じ。ほんのり香ばしく、金柑やあまり甘くないマーマレード的な残りがもいいですね。温度が少し高めの方が、より楽しめるタイプです。
順当に合わせるなら、ホタテ貝や鶏肉のバターソテーやクリームソース。素材は豚肉も合いそうです。和食でも、ウナギの白焼きや、タラやカサゴのようなプリッとした食感の魚の煮付けに柚子などの柑橘類の皮を添えるのも試してみたい料理です。でも今回はキツネなコロッケ(笑)。コロッケの中身(ジャガイモ、鶏もも挽肉、チーズ)を油揚げに詰めてフライパンでこんがりと。お稲荷さんのように見えますが、中はクリーミーです。既に揚げてあるので、油も敷かずに焼けました。香ばしさとなめらかさが、ちょうどよく合いましたよ。
<付記>
もともとの生産量が少ないので、日本にはわずか20ケースしか入荷しないようです。ここのピノ・ノワールも美味ですよ。
(text & photo by Yasuko Nagoshi)
カテゴリー | 白ワイン | |
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ワイン名 | シャルドネ Chardonnay | |
生産者名 | メイヤー・ファミリー・ヴィンヤーズMeyer Family vineyards | |
生産年 | 2010 | |
産地 | カナダ/ブリティッシュ・コロンビア州オカナガン・ヴァレー地区 | |
主要ブドウ品種 | シャルドネ | |
希望小売価格 | 3,600円(本体価格) | |
輸入元/販売店 | 輸入元:布袋ワインズ/ドメーヌ・イレンカ |
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