ワインと料理

Point: 凝縮感と鉄っぽさを合わせる

砂肝の唐揚げ。砂肝は小ぶりにカットしておいたほうが食べやすいですね。

砂肝の唐揚げ。砂肝は小ぶりにカットしておいたほうが食べやすいですね。

このワインはカナダ生まれです。カナダといえばメープルシロップだとかアイスワインといった甘いものを思い浮かべますが、これはしっかり辛口の赤ワインです。よく熟したチェリーやラズベリー、そして少々スパイシー。若いワインで感じることの多い鉄っぽさも感じられ、ハツラツとしています。とてもバランスのよい味わいで、なめらかで心地よい触感です。

牛肉などの赤身肉なら、あまり味つけを濃くしないほうが上品な味わいを楽しめそうです。鶏肉で和風なら、照り焼きや味噌を使った味つけが合いそうです。そこで中間的な食材の砂肝を唐揚げにしてみました。ちょうど鉄っぽさも共通項となりますから、とてもよい相性です。

(ちなみに、代官山のフレンチレストラン「プティ・ブドン」でいただいた時には、鶏肉三種と。鶏肉のコンフィ ピノ・ノワールのソース/鶏肉のフリカッセ クリーム煮込み/夏トリュフを詰めた鶏肉のロティ トリュフソース)

<オマケ1>

オカナガン地方は「カナダのフルーツバスケット」と呼ばれるほど果物の栽培が盛んな場所で、1975年以降にワイン用のブドウの植樹が増えたそうです。4000ヘクタールの栽培地に60品種の異なるブドウが植えられているという、見本箱のようなところです。

<オマケ2>

ただ、このワインを造る「メイヤー・ファミリー・ヴィンヤーズ」は、ピノ・ノワールとシャルドネに特化した、こだわりの造り手です。カナダのワインコンクールでも多くの受賞歴があり、ワイン通の間でひっぱりだこのようです。

<付記>

ちなみに、このカナダのワインの輸入に関わっていらっしゃる「イレンカ」では、北海道の空知地方に昨年ピノ・ノワールを植樹して、今後ワイン造りを行うプロジェクトがあります。今、北海道のピノ・ノワールは注目されていますし、こちらの未来も楽しみです!

当主のジャック・メイヤー氏の頭文字 "M" が大きく描かれたラベル。

当主のジャック・メイヤー氏の頭文字 “M” が大きく描かれたラベル。

カテゴリー
ワイン名 マックリーン・クリーク ピノ・ノワール McLean Creek Pinot Noir
生産者名 メイヤー・ファミリー・ヴィンヤーズ Meyer Family Vineyards
生産年 2010
産地 カナダ/オカナガン・ヴァレー地区/オカナガン・フォールズ
主要ブドウ品種 ピノ・ノワール100%
希望小売価格  3,900円
輸入元/販売店 布袋ワインズ/イレンカ

http://irenka.co.jp/shop/mfvwines.html

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