おしゃれに飲む

ワインの味やイメージを他のもので表現するとどうなるのか? 例えば一番直接的な方法が、香りや味わいを言葉にして書くコメントです。同じ言葉でも、人や風景に喩えることもできます。でも、いつもはっとするような歓喜と共に別世界へ連れていってくれるのが「ドン ペリニヨン」の催しです。

例えば、

ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2004 〜Dom Pérignon The Power of Creation – 創造する力〜

ドン ペリニヨン × ジェフ・クーンズ 

そして今回は、……。ダンサーでドイツのスパイでもあった、二つの相反する顔を持つ伝説の人「マタ・ハリ」。そのイメージと重なり合う、挑発的でミステリアスな「ドン ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ2003」。この世界観を宮本亜門氏が総合演出し、世界的ダンサー ジョンテ モーニングが出演するという、稀で豪奢なショーが開催されました。

総合演出:宮本亜門氏

映像技術:A4Aの東市篤憲氏によるイベント使用世界初の「360°ホログラムスクリーン」

出演:世界的なダンサーとして知られるジョンテ モーニング氏

ヘアースタイリスト:フランスと日本を拠点に活躍するHiro TSUKUI氏

メイクアップアーティスト・フェイス&ボディペインター:佐藤 健司氏

スペシャルゲスト:杉本彩さん、神田うのさん、蜷川実花さん、丸山敬太さん

ショーを観終わった後の印象は、……エキゾチックで、パワフルで、マスキュランな要素さえ感じされる、しなるような体格。熟した美しさと剣のような鋭角性をはらんだ危険な魅力、そして緊張感。複雑な愛憎関係。刺激的な音と映像が、余韻に長く残ります。このショーと「ドン ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ2003」の共通点を言葉にしてみると、こんなところでしょうか。

こちらからYouTubeをご覧いただけます。お楽しみください!

ショート・バージョン(約1分)

ロング・バージョン(約4分半)

<ドン ペリニヨン Dancing Spies – 宮本亜門氏 オフィシャルコメント>

今回のドン ペリニヨンとのコラボレーションについて。ドン ペリニヨンというブランドについて、どのような印象がありましたか? また今回のコラボレーションを通してその印象に変化はありましたか?

ドン ペリニヨンのイメージといえばまずは、アートに興味があるブランド、というイメージがありました。いままで、シャンパーニュとアートがこれほど結びついて(ジェフ・クーンズとのコラボレーションもしかりなのですが)ボトルから何から次々と、世界を変えていくのはめずらしいなと思い興味を持っていました。実際やはりこうやって仕事をさせていただくと、見事にその精神が全員に受け継がれていて、新たなもの、新たに挑戦すること、そして今の時代に新たに人々に感動を呼ぶものということに対して非常に意識が強いと感じて、それは正直 想像以上に驚きでした。

ブランドや企業とのコラボレーションはこれまでにないこと、と伺っていますが、
ドン ペリニヨンからのコラボレーションのオファーを受けようと思った理由は?

ドン ペリニヨンが大人の世界を持っているから。成熟した大人の文化があるので、長年受け継がれてきた伝統があって、その上に大人たちが楽しめるものがある。やはり舞台を、エンターテイメントを作っていて、成熟した大人たちが楽しめるものが少ないと感じていた。そしてそこにお酒があり、最高の時間があり、またお話があり・・・ということを、どうしてもやりたかった、何か自分が手助けしたいという思いがあった。そういう意味でドン ペリニヨンの精神ととても近いと思っています。

僕の舞台も新しいことをやっていますが、やはり伝統が受け継がれてきていまここにいる、そして新たな技術と新たな魅力を出したいという気持ちがあるので、ドン ペリニヨンと似ていると思う。

ドン ペリニヨン ロゼのパラドックスな個性を象徴する存在としての今季グローバルテーマ、「ダンシング・スパイ」について、そのインスピレーション源となっている「マタ・ハリ」の存在について。

マタ・ハリ、このプロジェクトのお話を聞くまで、名前は知っていたが詳しくは知らなかった。が知ってみると、語り継がれるだけあるなと思い、大変興味を持ちました。それはなぜなら、マタ・ハリはドイツ軍、フランス軍ということに関係なく、真剣に生きた女性であったと感じたから。ハリウッド映画や色々なものを見てもやはり、彼女は真剣に 愛を大切にしていたと思った。だから単なるスパイではない。もちろんエンターテイナーとしてダンスをしたり、それもまた国を超えてジャワの踊りだったり、世界を混ぜ合わせて文化も交流させる、そしてもしかしたら国同士をもスパイという形ではあるけれども交流させていった女性なのではないか。彼女は孤独な人生を送ったかもしれないが、自分の生き方というものがしっかりあったのではないかと。今回は最後、全部 映像で彼女が天昇する様、どれほど彼女が美しく愛に生きたかということを表現している。

ドン ペリニヨンが掲げる、「The Power of Creation – 創造の力」というコミュニケーションの理念について共感される点。新しいことに挑戦し続けるそのエネルギーの源について。

 マタ・ハリも裏側に戦争ということがあったかもしれないが、僕も実は裏側に戦争というものがあって、戦争と相反するもの、それはきっとクリエーションだと思っています。アートだったり、人と人がクリエイトすることで色んなイマジネーションを高めることができる。もっとこういう風にやったら素晴らしいし、もっとわかりあえたらいいんだ、ということをお互いが知っていくことそれがクリエーションだと思っていて、単なるアートだけでなくクリエーションというのは人間がこれからもっと大きく働かすべき力ではないかと思っている。僕はだから舞台という演出をしていろんな人間たち、世界がどれほど素晴らしいかということを伝えたいという点では、まさしくパワー オブ クリエーション、まさに僕はそこに生きていたいと思うので、この言葉はとても心に響きます。なのであらゆるスタイル、あらゆる世界、あらゆる考え方をお互いに認めていく、そして知っていく、そしてまた新たなクリエーションを生んでいくということをやっていきたいですね。

これまでの、そしてこれからの創作の過程において、今回のドン ペリニヨンとのコラボレーションはどのような意味を持つことになるでしょう?

今回の舞台も、ドン ペリニヨンのワイン造りと同じで、新たな創作による化学反応で生まれてきていると思っているんですよね。だからそういう意味では今まで出会ったことのないスタッフばかりなんです。映像の方も、照明の方も、どちらかというとイベントだとかそういうものをやっておられる方が多いので、その出会いがすごく面白かった。だから今回も1回限りと思っていなくて、すごくいい出会いが始まった、むしろここで化学反応が始まって、演劇だけでない世界に僕も飛び込んでいけるのではないかという気持ちがあるのも事実です。ですから今回は本当にいい出会いをさせてもらったし、やはりクリエーションは、次々に色んなものを生み出すことが出来るんだなと興奮しています。

ドン ペリニヨンを、どのようなシーンで、どのように楽しみたいと思いますか?

今回のマタ・ハリをテーマにしたショーのなかでも、死を覚悟してもなお本当に大好きな人にお酒を飲ませるというシーンがあるのですが、僕はやはり愛だけではなくて、人生の最高の時に、今ということを存分に楽しむことができるのがシャンパーニュの面白さだと思っているので、あの泡もすーっと消えていくじゃないですか、消えてゆくがゆえに一瞬たりとも同じ味わいはない、それを存分に楽しむという点では、やはり幸せなときだなあと、そして悲しい時も飲んでみたいと思っているし、このときでないといけないということはなくて、むしろシャンパーニュを、ドン ペリニヨンを飲むことで自分たちもまた、次の未来に向かっていくことができるのではないかと思う。どんなときでも飲んでみたいですね。

資料提供:MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社 (text by Yasuko Nagoshi)

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