おしゃれに飲む

ドン ペリニヨンは、新ヴィンテージの発表のたびに、驚き且つ感動するような手法でそのヴィンテージを表現してくれる、稀有なプレステージ・シャンパーニュです。それまで誰も想像しないアーティスティックなお披露目。2004年ヴィンテージは、今最も注目されている画家のひとりである山口晃氏と、アニメーションで知られるGAINAXとのコラボレーションでした。

お披露目会の入り口サインは、ドン ペリニヨンのラベルの形状をした白い光。

お披露目会の入り口サインは、ドン ペリニヨンのラベルの形状をした白い光。

「日本の伝統的手法と現在風俗とを融合させる独創的な作品で知られる山口晃氏」と「アニメーションを社会現象にまで昇華させた世界的なアニメーションスタジオGAINAX」が、ドン ペリニヨン 醸造最高責任者のリシャール・ジェフロワと話しをし、ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2004を共に試飲をして得たインスピレーションを元に、創り上げたのだといいます。7月26日から3日間だけ一般公開された12分間の映像作品が YOUTUBEにアップされましたので、是非ご覧になってください。

夏の風物詩でもある走馬灯、しかしより規模の大きな走馬灯。三次元の世界です。一瞬、シャンパーニュの入ったグラスの中にすっぽりと、この世界ごと入り込んでいるような錯覚にも陥るかもしれません。様々な映像が現れては消え、現れては消えていきます。それは「泡」のひとつの性質であり、ドン ペリニヨンにとってとても重要な「時間」を表現しているのだそうです。リシャール・ジェフロワがいうドン ペリニヨンの一貫した特性「強さではなく複雑さ。その複雑さは忘れ得ぬもの」が、走馬灯に見立てた直径7メートルの円環状スクリーンに張られた布に表現されています。

この直径7メートルのスクリーンに映し出されます。

この直径7メートルのスクリーンに映し出されます。

そして、直接山口晃氏が描き込んでいくようすを見ることができる、という稀な体験もできます。また「走馬灯」というだけあり、きっと見る人それぞれで別々の色々なことを思い出し感じるものがあるのではないでしょうか。

<映像完結版; ドン ペリニヨン × 山口晃 × GAINAX “The Power of Creation in Japan” >

http://www.youtube.com/watch?v=65ic3pUga24

こちら↓も面白いです!

<メイキング; ドン ペリニヨン × 山口晃 × GAINAX “The Power of Creation in Japan” >

http://www.youtube.com/watch?v=CXDmy7jYOwM

山口晃氏が、ドン ペリニヨンの「複雑さ」と「テンション(緊張)」を描いたもの。「重力と遠心力の均衡点である人工衛星、オーヴィレール大修道院、そして舶来ものであるドン ペリニヨンを、日本人としてどう味わえるか、、、」。

山口晃氏が、ドン ペリニヨンの「複雑さ」と「テンション(緊張)」を描いたもの。「重力と遠心力の均衡点である人工衛星、オーヴィレール大修道院、そして舶来ものであるドン ペリニヨンを、日本人としてどう味わえるか、、、」。

ドン ペリニヨン 醸造最高責任者、リシャール・ジェフロワの2004年ヴィンテージお披露目に際してのスピーチを、記しておきます。実際に味わってみると、本当にとてもバランスのよいヴィンテージで、いわゆるプレステージ・シャンパーニュに求めたくなる性質がすべてきれいに揃っている! そんな印象を受けました。

「新しいヴィンテージの発表は私にとっていつも心躍る瞬間です。醸造責任者になって既に23年になりますが、それでもいつでも感動します。なぜなら、この特別な瞬間から、カーヴの暗闇の中から出て光の中へ、皆さんのお手元に届き愛され分かち合っていただくようになるからです。

ドン ペリニヨンは基本的にヴィンテージのシャンパーニュです。その年の収穫状況がどんなものであれ、ひとつのヴィンテージからシャンパーニュを造るということはいつも挑戦です。多くの制約を抱えているからです。しかし、だからこそそれが孤高のものになります。リスクがあるのを知りながら、果敢に挑戦すること、そしてその中に私の心を入れるということが、醸造責任者としての私の仕事です。

どのヴィンテージも、すべてのドン ペリニヨンはユニークであるということを語っています。どれひとつとっても、まったく同じものはありません。毎回新たにひとつずつ積み上げていくわけです。どのような四季がその年にあったのかを、如実に表しています。例えば、その年がどうしても私が思うようなドン ペリニヨンができない、どんなに頑張ってもその年の性格では造ることができないという年に出会った時には、ドン ペリニヨンは造らないという大きな決断を下さなければなりません。

今回の2003年から2004年へのヴィンテージの移行は、特にその移行について強く感じざるを得ませんでした。つまり、このふたつのヴィンテージはまったく性格が異なるということです。

2003年は酷暑の年、すべてが極端な年でした。

2004年はエレガントでバランスがよく、ほどほどの存在感がある。季節が穏やかに流れた年で、最終的に私の手元に届いたブドウには、ひとつの共通項がありました。それは、自然のバランス。四季の中で育まれた素晴らしいバランスを、ブドウの中に十分に感じられました。ですから、手にとってそのまま見守っていくという姿勢をとりました。

皆さんお気づきのように、肩に力が入っていません。とても外交的で、皆さんに寄り添ってくれるようなヴィンテージです。グラスの中でも時間と共に進化し、味わいが際立っていきます。柑橘系の果皮、スモーク、ヨード分とミネラル分を十分に感じられ、凝縮感があり余韻が長く長く残ります。いつまでも長く楽しんでいただけます。そしてこの味わいは、皆様の記憶の中に永くとどまってくれることでしょう」。

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