東澤壮晃の楽しい嬉しい美味しいヒント 第2回 〜今夜は「羊」がワインを楽しくさせる?〜
08/19
今回はちょっと僕らしい「ワインが楽しい前菜」をご覧頂きましょう。
ワンプレート全て羊肉!!! きっと世界唯一の変態的羊肉前菜盛り合わせでしょう(笑)
普通の方はまずやらないでしょうが、意外とゲストに喜ばれたりするんですよ(珍しいと言う意味で)。
「え~、羊肉ってラムチョップだけじゃないのね~」なんて思って頂ければ私の思う壺です(笑)
この大量の串に刺さったもの全て羊肉から出来ています。
左から時計回りに
・ラム肉の粗挽肉を練り込んだリオナーソーセージ
・羊の舌スモーク
・羊の心臓スモーク
レタスがあって、その後ろが
・羊のジャーキー
・羊のもも肉生ハム
ジャーキー以外は全て角切りに、爪楊枝を刺してウッドボードに載せ、軽くオリーブオイルを垂らし粗挽き黒胡椒をを振ってフィニッシュ。
見た目に「なんじゃこりゃ~」食べたら「えっ?これ羊なの?」
くらいのインパクトがあるのに、下ごしらえは切るだけなんで素敵です。
ゲストの心をがっちり掴むのに最適なこの一皿。もちろん、全て肉製品なのでサラダを添えてあげるのがオモテナシノココロ。
ついでにこの日のパンには「羊のレバーペースト」を添え、メインには仔羊背肉タタキのポン酢掛け、たっぷりの小葱をのっけて等など。
全て違う部位を使い、違う味付け、違う調理法で楽しめば羊肉と一言で言っても、これだけバラエティーに富んだ、ゲストを飽きさせないおつまみができるのです。
もちろん、全部を羊肉にする必要は全くありませんが(笑)この日のインパクトはゲストの心に末永く残った事でしょう。
羊肉は脂肪を除去してやると、非常に繊細な純赤身肉。内臓系にいたっては軽い食感でシンプルな味わい。
味付けや加工方法を変えてやると、羊肉=(イコール)赤ワイン(シラーやカベルネなど)の式は当てはまらない事が分かるはずです。
羊肉の楽しみ方もいろいろあるでしょ?
この日は、ゲスト達と雄大な大自然を背景にBBQ。
散々遊んで腹を空かせた男たちに難しい話は無し。サッポロ黒ラベルで乾杯し、タスマニアのスパークリングで二度目の乾杯。
北海道の自然とマッチするお酒で気分を良くした我々は、旬の採れたてアスパラをアテにソーヴィニヨンブランからリースリングへ。
蝦夷鹿の炭火焼にリースリングのジュレを添え、ヴィクトリア州ヘンティのピノで流し込み(写真がありません)、そういえば、羊背肉のタタキも食べたっけ。
途中何を飲んだか記憶にありませんが、最後のとどめは北海道チーズと甘口のセミヨンで官能的な夜を過ごしたのでした。遊び心と好奇心に充ち溢れた食を楽しむ夜。
全ては正解、間違えはなし。だって、これだけ楽しかったのだから。
これでいいのだ(バカボンのパパ風)。
※この楽しい一時の模様は、美しい自然を綴る旅タブロイド判アウトドアフリーマガジン「リアート Liart」にも掲載されています(全国300ヶ所以上のアウトドアショップにて無料配布)。2014年8月31日晩夏号より
※ 羊肉加工品色々(心臓・舌などのスモーク)は、東洋肉店へ。
(text & photo by Moriaki Higashizawa)
カテゴリー | 白ワイン | |
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ワイン名 | ジャムシード・ウェストゲート・リースリング(Jamsheed Westgate Riesling) | |
生産者名 | ジャムシード(Jamsheed) | |
生産年 | 2013 | |
産地 | オーストラリア/ヴィクトリア州/ヤラ・ヴァレー | |
主要ブドウ品種 | リースリング | |
希望小売価格 | 4,000円(税別) | |
輸入元/販売店 | wine diamonds |
カテゴリー | 甘口ワイン | |
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ワイン名 | デ・ボルトリ・ブラック・ノーブル(De Bortoli Black Noble) | |
生産者名 | デ・ボルトリ(De Bortoli) | |
生産年 | NV | |
産地 | オーストラリア/ニューサウスウェールズ州/リヴェリナ | |
主要ブドウ品種 | セミヨン | |
希望小売価格 | 3,770円(本体価格) | |
輸入元/販売店 | ファームストン |
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