美味しい生活

来年の干支は「未(ひつじ)」、どうして「羊」じゃなく「未」と書くの?

 

「未」は『説文解字』によると「味」(み:「あじ」)の意味で、果実が熟して滋味が生じた状態を表しているとさているようですが、後に覚え易くするために動物の「羊」が割り当てられたというエピソードがあります。

 

ひつじの「羊」は、よう、ひつじ、なんて読みます、意味としては「よい、めでたい」。

 

おいしくて、よい姿をしたモノの代表と意識された文字らしく、養・善・美などの字にも含まれていますね(他に色々な意味はありますが、かなり端折って書いていますので突っ込まないで下さい)。

 

さて、ここで繋がりました羊とワイン(強引なのは分かっています)。

 

熟した果実(ブドウ)から作られた酒「ワイン」と「羊」は2015年最大・最高のキーワード(強引な事は重々分かっています)。

 

2015年は羊肉と豪州ワイン(羊肉の大半がオーストラリアから輸入されているから)が日本でパンデミックしたとして後世に語り継がれるでしょう。

 

じゃあ、実際にどうやって羊肉とワインを楽しみますか?

という話が本題です。

 

世界には数えきれないくらい羊肉料理のレシピが存在しますが、・・・分かっちゃいるけど、それをいきなり作って楽しめと言われても敷居が高い。

 

ならば気軽に始められる羊肉の楽しみ方から初めてみましょう。

我が社の宣伝になってしまいますが仕方ありません(笑)

 

2014年末~2015年の未年に羊肉を楽しむならば、こんな形はいかがですか?

食べてみたら、羊肉の概念が変わるはずです。

 

それぞれの羊肉に合わせるワインを選んでくれたのは、オーストラリアワインの専門家集団「A+スペシャリスト」!必見です!

 

※A+スペシャリストについてはこちらのページをご参照下さい。

 

絶妙な火入れをしているので過分に加熱しない事がポイント。本当に温める程度でOKです。

絶妙な火入れをしているので過分に加熱しない事がポイント。本当に温める程度でOKです。

仔羊ならではのサイズを活かした骨付きのロースハム。骨と骨の間から切り離して、フライパンで脂肪がとろけるくらいに炙れば、豪華な骨付き肉のメインディッシュ。味は必要最小限の塩とスパイス。シンプルな味付けは程よい仔羊の風味と旨味を100%引き出してくれます。お好みでローズマリーや黒胡椒を添えるのもおすすめ。

 

A+ スペシャリストの「仔羊骨付きロースハム」におすすめ/Ristorante tono;4122 外岡 聡一

Shaw + Smith M3 Chardonnay 2013

スモークの効いた骨つきハムと、樽を効かせた味わいとの相乗効果は抜群! シャルドネは、厳選された葡萄と、丁寧な造りにより、馥郁とした香りと複雑な味わいを兼ね備えたフルボディ!「肉には赤」というイメージを気持ちよく打破してくれます。

001-01 カテゴリー 白ワイン
ワイン名 M3 シャルドネ  M3 Chardonnay
生産者名 ショウ アンド スミス Shaw and Smith
生産年 2013
産地 オーストラリア/南オーストラリア州/アデレードヒルズ
主要ブドウ品種 シャルドネ
希望小売価格 3,520円(本体価格)
輸入元 ファームストン

 

 

そのままでも食べられる心臓スモークですが、加熱して脂肪を溶かしてやることで一気に旨くなります。

そのままでも食べられる心臓スモークですが、加熱して脂肪を溶かしてやることで一気に旨くなります。

もちろん1頭に1個しかない心臓。こいつを、もっとも美味しく食べる為にお勧めなのがステーキ!スモークした羊心臓は芳醇な香りを纏い、加熱をすることで溶けだす脂肪分は甘味を与え、特有の食感は更に弾力を増し、そのまま食べるよりも味わい深さを増します!半分にカットして、オリーブオイルで焼いてみて下さい。こちらもお好みでローズマリーや黒胡椒を添えるのもおすすめ。

 

A+ スペシャリストの「羊の心臓スモーク」におすすめ/ヴァイ・アンド・カンパニー 唄 淳二

 

スプリング シード ワインズ・オーガニック アスター ピノノワール2013

ほどよい濃さと深みのあるピノノワールは軽くスモークされたもっちり感の残る「羊の心臓」と旨味が絶妙に合う。流石に心は通じ合うもの同志。アスターの花がラベルのオーガニックワイン。花言葉は「信じる心」。※2014年12月中旬ころ通関予定です。

002-01 カテゴリー 赤ワイン
ワイン名 オーガニック・アスター・ピノノワール  Organic ‘ASTER’ Pinot Noir
生産者名 バトル オブ ボスワーズ Battle of Bosworth
生産年 2013
産地 オーストラリア/南オーストラリア州/マクラーレンヴェイル
主要ブドウ品種 ピノ・ノワール
希望小売価格 2,400円(本体価格)
輸入元 Vai & company

 

 

画像の柑橘類はただの彩りです、食べるときに必要はありません(笑)。

画像の柑橘類はただの彩りです、食べるときに必要はありません(笑)

実は「羊肉のヒレ肉」で作った生ハムなのです!まるで「さけるチーズ」のように手で裂いて楽しめるのです。筋肉線維に脂肪が殆どないヒレ肉なので非常にヘルシーですが、さいてから置いておくと乾燥してしまいます。そんなときはオリーブオイル漬け!オリーブオイルの香りと、冷燻製で仕上げた生ハムのスモーキーさは相性抜群です。塩味もまろやかになり、野菜や魚介類、グリッシーニなどに巻きつけるのも面白い!

 

※手で裂くには根気が要りますので、包丁で細く切るのもお勧めです。

 

 

A+スペシャリストの「羊のさける生ハム」におすすめ/kpオーチャード 谷上 文祥

Hoddles Creek Blanc de Blancs 2nd released 2010

この季節、生ハムにはこれしかないという組合せ。残糖が5g/L(エクストラブリュット)ながら、ミネラルと旨味がしっかり詰まった泡。

生ハム+ドライ白やシャンパンはど定番ですが、熟成感がありすぎたり、厚みがあるピノ・ノワール多めとなると難しくなるので、ブランドブランでトースト香が控めで、旨味がある物が合いそうです。これは残糖が5gとかなり少なめですが、果実由来の甘さとベースワインのシャルドネのクオリティの高さによる複雑さや旨味がワインに反映されています。

003-01 カテゴリー スパークリングワイン
ワイン名 ホドルスクリーク ブラン ド ブラン セカンドリリースHoddles Creek Blanc de Blancs Second Released
生産者名 ホドルスクリーク エステート Hoddles Creek Estate
生産年 2010
産地 オーストラリア/ヴィクトリア州/ヤラヴァレー
主要ブドウ品種 シャルドネ
希望小売価格 4,200円(本体価格)
輸入元 kpオーチャード

 

熱々にかぶりつくのが最も旨く食べる秘訣です。

熱々にかぶりつくのが最も旨く食べる秘訣です。

その名の通り「非加熱」のウインナー(ブルスト)。ドイツ語でブラートブルスト(Bratwurst)、「ブラート」は「焼く」という意味で、ドイツ・ニュールンベルグ地方の焼きソーセージが有名ですね。ステーキを焼き上げるかのように、じっくりと火を通して行きます。非加熱のソーセージはつなぎを一切使用しておりませんので、まさに肉そのもの(豚肉と羊肉の合挽肉使用)。弾ける肉汁で火傷をしないように楽しみましょう。

 

 

A+ スペシャリストの「羊のサルシッチャ」におすすめ/ワインダイヤモンズ  尾崎

でっかい塊の肉を焼く。美味い。でもちょっと面倒。濃くて贅沢なワインを飲む。美味い。でもちょっと飲み疲れしそう。そんな時は気軽に楽しめる「カジュアリティ」がキーワード。サルシッチャにもグリーンルームにも「気軽に楽しめる」、そんな素敵な要素が満載です。一般的に 云えばグルナッシュ&シラー ブレンドと云うとシャトー ヌフ スタイルの豊満な味わいをイメージしてしまうと思いますがこいつは違います。ガブガブ飲めるボージョレ スタイルで仕上げているので1人でも簡単にボトルが空いてしまいます。ちなみに先日オコタ バレルを訪れたローリング ストーンズのメンバー達は4時間の滞在時間で1人2本近くグリーンルームを初めとするオコタ ワインを飲み干して、ライブのリハーサルに向かったそうです。ワイナリーにストックしてあった200ケースのワインを大人買いして。

 004-1 カテゴリー 赤ワイン
ワイン名 グリーン ルーム グルナッシュ シラー  The Green Room Grenache Syrah
生産者名 オコタ バレル Ochota Barrels
生産年 2014
産地 オーストラリア/南オーストラリア州/アデレードヒルズ
主要ブドウ品種 グルナッシュ、シラー
希望小売価格 5,000円(本体価格)
輸入元 ワインダイヤモンズ

いかがですか?ローストでもカツレツでも煮込みでも無い日本ならではの羊肉加工品。羊肉料理のレシピが分からなくても、火入れに自信が無くても、時間が無くったって楽しめる羊肉の楽しみ方。

 

お勧めワインに一般的なボルドーブレンドやシラー、サンジョヴェーゼが一つも出てこないのが面白いところですね。さまざまなワインに寄り添う事ができるバラエティ豊かなオーストラリアワインと羊肉(原材料は全てオーストラリアの厳選した仔羊肉なんです)の楽しみ方。

 

アイディアひとつで、羊肉からワインに寄り添っていく事も可能なんて、どれだけ羊肉は奥が深いのでしょう。

 

2015年、羊肉をキーワードにワインを楽しむ一年になればいいな~、という願いを込めて。

 

これにて私の今年最後の記事となります。

皆様、素敵なクリスマス&お正月を!

(text & photo by Moriaki Higashizawa)

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