ワイン&造り手の話

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R&L ルグラ、という小さなシャンパーニュの造り手をご存知でしょうか。生産量のほとんどが、トゥール・ダルジャン、ギー・サヴォワ、ベルナール・ロワゾーなど、フランス国内の星付きレストランに供給され輸出されることが少なかったため、知る人ぞ知る銘柄という存在でした。そのルグラで2005年から当主を務めるジュリアン・バルビエ氏が、3月に来日しました。

 

DSC02649<星付きレストランのシャンパーニュ>

ルグラは、シュイィ村にあります。シャルドネの聖地であるコート・デ・ブランの最北の村です。ここも特級に格付けです。もともと家族経営の栽培家でしたが、祖父のルネ・ルシアンが第二次大戦後にRM(レコルタン・マニピュラン)として、独自にシャンパーニュ造りを始めました。今では、自社畑の5ヘクタールと、契約畑10ヘクタールから複数の銘柄を造っています。

ジュリアンは、2000年から父が継いだ家業に参画し、2005年に6代目当主に就任しました。

 

ルグラは、1970年代に大いに発展しました。ちょうどジュリアンの父が、サンプルを抱えてパリへのぼり、レストランに足繁く通っていた頃のことです。パリのあるビストロのシェフに気に入られ、彼が経営するすべての店舗でオンリストしてもらうことができました。評判のビストロだったので、同業の若い料理人もよく食べに来ていました。その当時の若者たちが、今とても有名なシェフになり、彼らも自分たちの店でルグラを使ってくれるようになったのだといいます。

 

「トゥール・ダルジャン」のハウス・シャンパーニュとして、特別なラベルのキュヴェを造るようになったのが1971年のこと。それから40年に亘って引き続き納入しているといいます。「ギィ・サヴォワ」とは30年、「ベルナール・ロワゾー」とは20年の付き合いが続いているようです。

 

それが、ルグラのメイン商品である「ブラン・ド・ブランNV」です。

黄桃やパイナップルを思わせる、熟した果実のふくよかさに、少しトスティーな香りも加わります。

味わいも、なめらかで、フレッシュな酸ではありながら鋭角的な要素まったくなく、全体にやさしいタッチです。

シュイィ村ならでは、のシャルドネのピュアな姿がとてもきれいに表現されていると感じました。

 

他にもいくつかの銘柄を紹介していただいたので、「つづき」を記したいと思います。

 

<DATA>

Champagne R&L Legra Blanc de Blancs  参考小売価格 6,380円(税込)

平均樹齢25年/シャルドネ100%/発酵はすべてステンレスタンク/現行2011年主体+2010年のリザーヴワイン10%

瓶内熟成24か月以上/ドザージュ 7g/l/デゴルジュマンの後4〜5か月保存して出荷

(輸入元:ベリー・ブラザーズ&ラッド日本支店)

(text & photo by Yasuko Nagoshi)

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