ワイン&造り手の話

ラルマンディエ家族。右からギィ・ラルマンディエ夫人、息子で現当主のフランソワ、その妹のマリー・エレーヌとその息子のジャン=ピエール。

シャンパーニュ地方は、フランスでも北部にあたります。他の国でもそうですが、北、もしくは冷涼な気候の土地に長年住んでいる人はわりあい厳格で硬い性格の人が多いように感じています。とろこが、「ギィ・ラルマンディエ」で迎えてくれた当主の妹のマリー・エレーヌさんは、ちょっと違うニュアンス。とても陽気でおしゃべりで、まるでイタリアへ行ったような気分になりました。

 

「ギィ・ラルマンディエ」は、特級格付けのクラマン村のキュヴェが有名ですが拠点はコート・デ・ブラン地区の南にあたるヴェルテュ、1級格付けの村にあります。ここは長年のブドウ栽培家で、4代目のギィ・ラルマンディエが1977年からシャンパーニュ造りを開始。現在は5代目でマリー・エレーヌの兄にあたるフランソワ・ラルマンディエが取り仕切り、マリー・エレーヌの息子のジャン=ピエールも手伝っています。

 

特級畑はクラマン、アヴィーズ、シュイィに、1級畑ではヴェルテュ、キュイに畑を所有。クラマンの畑は4ヘクタールあり、樹齢も30年ほど、そして中でも優良といわれるグロ・モンとフォン・デュ・バトーという区画にあります。

「ブラン・ド・ブラン ブリュット クラマン・グラン・クリュ ノン・ヴィンテージ」は、白い果実と花の香りがまろやかに香り出て、口の中でも広がります。味わいも厚みがありバランスよく、心地よい口当たり。

 

「ブラン・ド・ブラン ブリュット クラマン・グラン・クリュ 2005」になると、熟成感が現れてトーストやナッツ、あるいはカラメルのような要素も見られ、味わいもクリーミーともいえるなめらかさを感じられます。

 

クラマンの特に東側にある畑は、南東から南向きのゆるやかな斜面になっているため、コート・デ・ブランの中でも最も日照量に恵まれているといいます。ただ、標高は高く表土も薄いためブドウが熟しすぎることもない。だから、柔らかくクリーミーなバランスのよい味わいになるのです。

 

そういえば、ここでは「ヴェルテュ・ルージュ」という素朴な赤ワインも造っています。ロゼ用にも使うようですが、このように単独で赤ワインとしてリリースしている造り手は、フィロキセラという災禍を機にとても少なくなってしまったといいます。「1977年頃にはうちも含めて3家だけになっていたけれど、最近少し増えて10軒ぐらいにはなったかもしれない」と、マリー=エレーヌ。伝統的な産物のひとつとして残していきたいのでしょう。

ところで、マリー=エレーヌは、亡き夫ヴァンサン・ワリスとアヴィーズ村でやはりシャンパーニュ造りをするために「ワリス・ラルマンディエ」を1989年に設立しています。相続分だけでなく畑も買い足して、クラマン、アヴィーズ、そしてシュイィを含めて7ヘクタール分を準備したのですが、これから! という時に夫に先立たれてしまいました。とはいえ、長であるジャン=フィリップをはじめ3人の子供達、そしてもちろん兄のフランソワの助力も得て、切り盛りを続けています。ちなみにジャン=フィリップは「ジャック・セロス」のアンセルム・セロスによく相談に行っているようで、栽培方法も随分と変えてきているといいます。今後が楽しみな造り手ですね。

カテゴリー スパークリング
ワイン名 ブラン・ド・ブラン ブリュット クラマン・グラン・クリュBlanc de Blancs Brut Cramant Grand Cru
生産者名 ギィ・ラルマンディエ Guy Larmandier
生産年 NV
産地 フランス/シャンパーニュ地方/コート・デ・ブラン地区
主要ブドウ品種 シャルドネ
希望小売価格 約6,000円
輸入元/販売店 ヴァンパッシオン

ここのフラッグシップ。クラマンのミレジムのボトル。

ここのフラッグシップ。クラマンのミレジムのボトル。

カテゴリー スパークリング
ワイン名 ブラン・ド・ブラン ブリュット クラマン・グラン・クリュBlanc de Blancs Brut Cramant Grand Cru
生産者名 ギィ・ラルマンディエ Guy Larmandier
生産年 2005
産地 フランス/シャンパーニュ地方/コート・デ・ブラン地区
主要ブドウ品種 シャルドネ
希望小売価格 約10,000円
輸入元/販売店 ヴァンパッシオン
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Related Article