ワイン&造り手の話

ボトル

ポルトガルは、ヨーロッパで一番魚の消費量が多い国なのだそうです。それに、ノルウェーからのタラの輸入量が第一位で、50%も占めているというのです。国による魚や肉類の品目別消費量の統計があったら、面白そうですね。と、こんな話を聞いたのは、ヴィーニョ・ヴェルデの会のことでした。

 

人物横

ヴィーニョ・ヴェルデの説明をしてくれた、バルバラ・ロゼイラさん(右)と、カルロス・テシェイラさん

実は「真夏」にこのヴィーニョ・ヴェルデについてお知らせしたかったのですが、いつの間にかこんな時期になってしまいました。

ヴィーニョ・ヴェルデは、アルコール度数が控えめで爽やかでクリスピーな辛口白ワインとして知られています。でも、最近は多様性が生まれているようです。それにポルトガルだけでなく、各国で若者に人気なのです。その理由は、手頃な価格というだけでなく、軽やかで飲み心地がよいので、ちょっと手が出しやすいというレンジで「ファッショナブル」だからだと、色々な国でプロモーションを行っている、ヴィーニョ・ヴェルデの生産委員会のバルバラ・ロゼイラさんから教えてもらいました。

 

ヴィーニョ・ヴェルデの産地は、ポルトガルの北の端です。ちょうどスペインとの国境となるミーニョ河から、ポルトの産地ドウロ河の間にあたる地域です。年間1000〜1200mmと降雨量が多いワイン産地でもあります。そう、ちょうどミーニョ河の対岸から広がるスペインのリアス・バイシャスと似たような環境ですね。

 

今まで、あまりヴィーニョ・ヴェルデに使われているぶどう品種は何だろうか、と気にしたことがなかったのですが、今回は「キンタ・ダ・リシャ」でワイン造りを担当するカルロス・テシェイラさんに教わりました。

「ローレイロ Loureiro」は、フローラルなアロマが特徴

「トレイシャドーラ Trajadura」は、パイナップルや青リンゴといったフルーティーさが特徴

「アルバリーニョ Alvarinho」は、リアス・バイシャスでもお馴染みの品種ですね。アロマが豊かな品種です。ただ、ヴィーニョ・ヴェルデの地域では余韻の長さが特徴という位置づけになります。他のぶどうに比べると、粒が小さいので収穫量が低く、ぶどうの価格もちょっと高め。それに、ワインにするとアルコール度数が他より高めになるため、普通のヴィーニョ・ヴェルデはアルコール度数8.5〜11.5%という規定があるのに対して、仮にアルバリーニョ100%で造った場合には11.5%以上になるようです(他の品種は、単一品種で特殊なヴィンテージ、特殊なサブ・リージョンの場合にのみ11.5%を超えてもよい)。

 

いくつか味見をさせてもらいました(1000円台のものが大半です!)。

3つの品種をブレンドした、カルロスさんの手頃なタイプ「キンタ・ダ・リシャ」は爽やかな青リンゴの風味。

ローレイロ100%の「アガタ・ポンテ・デ・リマ」は、フレッシュで甘酸っぱいニュアンス。

アルバリーニョ100%の「アヴェレーダ」や「ソグラペ・ヴィニョス」は、とてもなめらか。

もうひとつのアルバリーニョ100%の「ソアリェイロ」は、厚みがあって、ライチやオレンジの花といった豊かな香りでした。

 

スッキリ爽やかでクリスピー、というイメージしか持っていなかったので、ちょっと発見をしてしまったような気分です。

 

でも、プチプチとした微発泡の感触が魅力的ですし、大半はアルコール度数も低いのでグビッと飲んでも心配なし。軽い食事やおつまみ的なものと食前酒やパーティーに、という設定でも楽しめます。ゆっくり食事と楽しむならば、アルバリーニョの文字が記されている銘柄がよいでしょうか。

(text & photos by Yasuko Nagoshi)

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