パイパー・エドシック エッセンシエル × 塩麹鶏の鍋
11/07
Point: 旨みと触感を合わせる
立冬が過ぎ、いよいよ本格的な冬の到来となりました。これからは、鍋物が大いに活躍する時季かと思います。鍋は具材や出汁の種類、あるいは薬味のヴァリエーションも豊かなので、楽しみの多い料理です。ですから、その傍らにある飲み物のタイプも色々試してみると面白いのではないかと思います。
さて、今回はニューフェースのご紹介もかねて。以前、醸造責任者のレジス・カミュ氏にお話を伺いましたが、日本では11月からシャンパーニュのパイパー・エドシックのノン・ヴィンテージが、「エッセンシエル キュヴェ ブリュット」に切り替わりました。今までのキュヴェより、半ランク上、といった位置づけでしょうか。
透明感のあるバランスよい香りで、洋梨、リンゴ、柑橘類、トーストなどがフレッシュに香り出て、時間とともにふっくらとしてきます。味わいも、なめらかでハリがあり、豊かさを感じるとともに、爽やかな酸も心地よく、生き生きとしてストラクチャーもしっかり。塩やスモモ、あるいは梅塩的なとても心地よい後味です。
順当に、魚介類のテリーヌ、白身魚のソテー、帆立のバター焼き、鶏のグラタン、クリームソースの鶏料理など、幅広い料理に合いそうです。実際のところ、前菜から赤身肉までとてもよい相性だったという話も聞きました。そこで今回は、塩っぽさ、旨み、ハリのある触感に注目して、塩麹鶏の鍋と。鶏の胸肉を塩麹で下味をつけておいて旨みを引き出し、出汁の味つけも塩麹で。鶏と自然体で美味しくいただけます。ちょっと困るのは、結構進むので食べ過ぎる可能性があるということでしょうか。
(text & photo by Yasuko Nagoshi)
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