おしゃれに飲む

これが「ヴィノ・スパ」のスクラブです。右のようなドロリとした状態で肌に貼付されていきます。

自分でできることでも、人にしてもらうと嬉しいことは、たくさんあります。例えば美容院での洗髪、食事の準備や片付け、肩のマッサージ。でも、絶対に自分ではできないこと、ある場所にいかなければしてもらえないことも、あります。この「ヴィノ・スパ」は、そのひとつ。一度体験すると、あぁまたもう一度……と思ってしまう、本当にリフレッシュできるプログラム。ワイン好きな紳士淑女にお薦めです!

 

<ヴィノ・スパとは>

「ヴィノ・スパ」という名前の通り、これはワインの恵みをたっぷり感じられるスパなのです。「星野リゾート リゾナーレ 八ヶ岳」は、近隣のワイナリーと提携しています。発売と共にあっという間になくなってしまう、という噂の人気ワイナリー「ドメーヌ ミエ・イケノ」です!

 

ワインの醸造過程で発生するブドウの果皮や種、軸を特殊な製法でパウダー状にしたもので作られるスクラブ材を利用する「ヴィノ・スパ」は、日本初のトリートメント。この貴重なパウダーを使ったスクラブは、2012年に特許を取得したそうです!

 

細やかなパウダーの色は、まさに赤ワイン。春先には特別に、ブドウの樹液も加わるようです。春になり、ブドウが活動を始めると、剪定された枝の切り口から自然に樹液が染み出てきます。こういった自然の力が、肌に透明感をもたらすと共にふっくらさせてくれるのです。

 

<ヴィノ・スパの流れ/before>

はじめに説明とカウンセリングを受けました。アレルギー反応が出ないかどうか調べるパッチテストもあり、スクラブを腕に少量つけてラップで覆ってもらい数分待機。実は私の場合、なんと「少々赤みが出ていますが、どういたしましょうか?」と聞かれてしまい、ドッキリ(泣)。確かにほんのちょっぴりピンクになった気がします。肌にアレルギーなどほとんどないはずなのに、体質は年齢と共に徐々に変化するのでしょうか。ともあれ体験したい気持ち満々だ! というこちらの気持ちを聞かずして読み取り、「フェイシャルではなく、ボディのメニューになさいますか? 万一赤みが出たとしても目立ちませんから」と。とても嬉しい臨機応変な対応に感激しました。

 

ということで、当初フェイシャル・メニューを予定していましたが、ボディ・メニューへ変更です。それからもうひとつ、オイルトリートメントに使用する特別なエッセンシャルオイルの香りも、あらかじめ確認させてもらえました。清涼感のある、草原や森のようなを思い浮かべるような自然な香りでした。

 

<ヴィノ・スパの流れ/トリートメント>

異なるブドウ品種の名前の札がかけられた、いくつかの部屋があります。私は「メルロ」の部屋。薄暗い照明と、リラックスできそうなゆったり系BGMが流れていて、体感温度も心地よく、それだけで身体が緩んできそうです。

 

着替えが終わると、フットバスから始まりました。温かいお湯が入った洗面器に素足を入れます。そこに真っ赤な液体がたっぷりと注がれました。赤ワインです。本当は飲んでも差し支えないワインなのだそうですよ!? もったいないようにも思いましたが、足元から立ちのぼって来る赤ワインの香りと、お湯とワインの温かさで緊張感がほぐれます。それに、しばらくすると身体全体がポカポカしてくるではありませんか。ワインのアルコール分が、肌を通して吸収される分の高揚もあるようです。

 

その後はベッドへ移動して「ヴィノ・スパ」やブレンドオイルを使ったトリートメントを受けるのですが、ここの部分は画像もありませんし、ちょっと内緒にしておきましょう。ただ、あまり心地がよいので途中でうつらうつらとして、終了する頃には身体がとてもよくほぐれていたことをお伝えしておきます。音、温度、照明、香り、触感、緩やかなトリートメント、こういった事柄が快適な時間を演出してくれました。そして、身体が纏ったふわりとしたオイルの香りが、贅沢感を残してくれます。

 

<ヴィノ・スパの流れ/after>

「ヴィノ・スパ」が終了すると、ソファーのある広い部屋でお茶をいただきました。大きなガラスのコップに、赤いお茶がたっぷり。これもブドウの産物でした。山梨県産赤ワイン用のブドウの葉を用いたお茶で、ほんのり酸味があるのが特徴です。トリートメント後なので温かいお茶でしたが、夏に家で飲むのなら、冷茶にしても美味しそうです。そしてお茶菓子は、見たそのままの干しブドウ! こちらも山梨県産で、品種は甲州でした。ブドウではじまりブドウで終わる「ヴィノ・スパ」、素敵です! (ちなみに、お茶と干しブドウはリゾナーレ内のショップで購入できました)。

 

この後は、いくつもあるレストランやカフェでのお食事をお薦めします。どちらも素材にこだわったお店ばかりです。でも、やっぱりワインに浸りたい、という場合には迷わず「ヴィノ・クチーナ」をどうぞ。リストランテ「オット・セッテ」の、地元のワインと地元の素材を使った料理を組み合わせたコースです(ランチコースも季節により、あり)。もちろん「ドメーヌ ミエ・イケノ」も10種類のグラスワインの中に入っていますよ。

 

すべて、この土地ならではの素材がとてもよい形で役どころを与えられているのが、洒落ていますね。

 

そういえば「ヴィノ・スパ」は、意外に男性にも人気だそうです。ご夫婦でお泊まりで、ワイン好きの旦那様だけが受けられることもあるとか。美しい男性が増えるのも、嬉しいですね。

 

ヴィノ・スパ、そしてヴィノ・クチーナが付いた、豪華なステイもあります! 「ラグジュアリーワインスイートステイ」

(text & photo by Yasuko Nagoshi)

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