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イタリアワイン選びに困ったら、PP(パーカーポイント)より、「トレ・ビッキエーリ(3グラス)」! 赤いグラス3つのマーク=トレ・ビッキエーリが最高レベルの、人気イタリアワインガイドの日本語版がついに発売されました。しかも、翻訳はイタリアのワインと食に精通する宮嶋勳さん、発行は講談社、という強力なタッグです。

 

以前から、英語版やドイツ語版はありましたので、時々英語版を購入して参考にしていましたが、日本語版があるのなら、楽チンできるので最高です(笑)。このガイド本は、1988年に初めて出版され、今回の2014年度版で第27版目となったそうです。

 

関係者一同。右から株式会社講談社 代表取締役社長の野間省伸氏。「ガンベロ・ロッソ イタリアワインガイド」編集責任者のマルコ・サベリコ氏とエレオノーラ・グエリーニさん。ガンベロ・ロッソCEOのルイジ・サレルノ氏。翻訳したジャーナリストの宮嶋勳氏。

関係者一同。右から株式会社講談社 代表取締役社長の野間省伸氏。「ガンベロ・ロッソ イタリアワインガイド」編集責任者のマルコ・サベリコ氏とエレオノーラ・グエリーニさん。ガンベロ・ロッソCEOのルイジ・サレルノ氏。翻訳したジャーナリストの宮嶋勳氏。

「消費者のニーズから生まれたガイド本なのです。簡潔な言葉でわかりやすい内容だ、ということで、消費者だけでなくプロの間でも評判になりました」と、編集長のマルコ・サベリコ氏。今では、イタリア各州北から南まで45,000本のワインが評価され、2014年度版の場合には、「トレ・ビッキエーリ」415本。「ドゥエ・ビッキエーリ(2グラス)」と「ウノ・ビッキエーレ(1グラス)」もあわせると2000本のワインが掲載されています。

 

グラスマークの説明など、使い方のページ。

グラスマークの説明など、使い方のページ。

もう一人の編集長エレオノーラ・グエリーニさんの説明では「イタリアは各地で固有品種が多いのが特徴です。テイスターは州ごとに試飲を行いますが、最低3名ずつで行い、合計60名のテイスターが関わっています。最終的にトレ・ビッキエーリを決める際には2週間を要します」と、厳正なる選考がされているとわかります。

 

翻訳を担当された宮嶋勳氏は、ちょうど1983年から89年にかけてローマ在住だったそうです。そして当時のワイン仲間がこのガンベロ・ロッソに関っていて、マルコ・サベリコ氏もその一人で長年の親友です。「当時は、イタリアで良質のワインが出てき始めた頃ですが、一般消費者にとってはそれを探すのがとても大変でした。だから、ワイン好きが集まって無給で始めたガイド本がこのガンベロ・ロッソになったのです。そして、それからずっとイタリアワインの灯台であり続けたガイドでもあります」。今回の翻訳本は、原本にまったく忠実で、一切カットもなく、構成もそのままだと強調されていました。

 

「ガンベロ・ロッソ」は草の根活動から始まったガイド本だったのですね。ともあれ、それぞれの生産地の中で、どのワインがどういう位置づけにあるのか、ということがわかるので、イタリアワイン好きの方には必携となりそうです。

 

追伸:ちょうど先だって記事を書いた「コッレ・マサーリ」が2014年度の「最高のワイナリーに選ばれていました!

「ブライダ」の「バルベーラ・ダスティ モンテブルーナ2011」はトレ・ビッキエーリで、ブライダそのものは1星(トレ・ビッキエーリを10回以上獲得)です。

(text & photo by Yasuko Nagoshi)

 

表紙横 カテゴリー ムック本
書籍名 ガンベロ・ロッソイタリアワインガイド 2014
翻訳者 宮嶋 勳
発行日 2014年5月27日
判型など ムック本 1010ページ
ISBN 978-4-06-389828-6
出版社 講談社
定価 定価(本体 5,200円+税)
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