マグナムボトルの薦め 〜大人数で分かち合うのによいサイズ〜
10/21
先だって、ワイン好きの仲間が20人ほど河川敷に集合しました。B.B.Qをしよう、というわけです。食材などは幹事さんが準備してくれるというので、じゃあワインを1本持っていこうとあれこれ考えた末、マグナムボトルに決めました。普通のサイズだと、がんばって少しずつ注いでも15杯どりが精一杯。でもマグナムなら、みんなに飲んでもらえるのでは? と思ったからです。
ワインセラーのフォルスターの一番下には、大きめのラックが設置されているので数本のマグナムボトルを寝かしています。マグナムはサイズが大きい分、より長期間熟成できるという利点もありますが、何より大人数で同じ味を楽しめるのが嬉しいですね。
ちょうど今回開けたのは、フランス南西部のマディランの赤ワインです。「シャトー・モンテュス」でも知られるアラン・ブリュモンさんが造る「ブスカッセ1989年」。20年ほど前に手に入れたボトルです。
マディランの赤ワインは、タンニンがとても強いタナというブドウ品種を使っているので(このブスカッセの場合は、タナの強さを和らげるためにカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランがブレンドされています)、入手した当時は当然すぐに開けるつもりはなく、ずっとそのまま取ってありました。それに、4、5人でのワイン会にはマグナムボトルは合いません。10名以上の会ならばちょうどよいのですが、なかなかそういう機会がありませんでした。
いつの間にか収穫してから25年も経っているのに気がついて、それならばそろそろいい感じになっているはず! と思い、即決しました。随分熟成しているので、屋外で飲むのにはどうかな? という心配もありましたが、予想していた澱(赤ワイン熟成後に出る沈殿物)もあまり出ていなかったので、ラッキー。ちょうどよい枯れ具合で、こんがり焼けた極旨の羊肉とぴったりでした。
もちろん味も美味しかったのですが、皆さんがマグナムボトルを見て、飲む前から喜んでくれました(笑)。大きいと見た目のインパクトもありますよね。
パーティーで活躍するマグナムボトル。何か数本持っておくと役立つかもしれませんよ。
<追伸>
内輪ではマグナム・マジックと言っているのですが、特にシャンパーニュはマグナムボトルを数年寝かしておくと驚くほど美味しさが増します。これは普通サイズでは出せない特別な味わいです。シャンパーニュ好きの方にはマグナム入手を是非お薦めします♪
<付記>
リーデル「オー・グラス」の話はこちらを。トマホークについてはこちらを。
(text & photo by Yasuko Nagoshi)
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